クロペディア 「最強の名刺」
最強の名刺
出典:パンゲア百科事典『クロペディア』
目次
1.新説(RN:かぎしっぽの黒猫さん)
2.諸説(RN:特急ミレンさん)
(RN:嬉し涙じゃじゃ丸さん)
新説(RN:かぎしっぽの黒猫さん)
……ここはどこだ?
気がつくと私はタクシーの中にいた。 「今日はどちらまで?」 私に尋ねる運転手らしき男。 「あっ、あなたは⁉︎」 「わたくし運転手のこういう者です。」 そう言って運転手は手を差し出した。 「なんですか?」 「名刺です。」 よく見ると運転手の手の指先には米粒くらいの大きさの紙が乗っていた。 「これが名刺?こんな小さくて文字が見えるものか、ふざけているのか!」 しかし運転手は落ち着いていた。 「お客さん、これを。」 そう言って運転手はどこからか顕微鏡を取り出して私に渡した。 そして私はそれを受け取り、名刺に書いてある見えない文字を見ようとして顕微鏡を覗き込んだ。 名刺には運転手の名前しか書かれていなかった。 しかし静寂を切り裂いて名刺には書いていない運転手のいくつもの情報が私の頭に流れ込んできた。 年齢、身長、体重、最近ちょっと薄毛に悩んでいること、長州力のモノマネが一向に上達しないこと、 タクシーの運転中のトークのネタが松田聖子の赤いスイートピーのエピソード1本しかなくてそろそろ厳しいことなど。 私は気づいた。今まで仕事で名刺をもらうことがあっても、ただそこに書いてある名前を見ていただけでその人の中身、 本質まで見ようとはしていなかったこと。名刺のとはその人を知る第一歩に過ぎないということを。 まさかそんなことをタクシーで気づかさせられるとは。この小さな小さな名刺こそが最強の名刺だったなんて。 「それでお客さん、今日はどちらまで?」 「そうだな、星を見に行こう。天体観測。あの踏切までお願いします。」 「かしこまりました。」 不思議な運転手の不思議なタクシー、次に乗車するのはあなたかもしれません。
諸説
・(RN:特急ミレンさん)
4月1日にTOKIOが株式会社TOKIOを設立した。
彼らの名刺は木を伐採し加工して作られている。
まさに木を削って最高の名刺が出来上がった。
この名刺に憧れ、爪を削って出来上がったのが、株式会社フリッツ・フォン・エリックの名刺である。
さらに歯を削って出来上がったのが、株式会社フレッド・ブラッシーの名刺である。
額を削ったのが、株式会社アブドーラ・ザ・ブッチャー。
ちなみに、株式会社リック・フレアーの名刺の裏には、昔、夫婦喧嘩中に来日して、奥さんに電話したら、『今すぐ帰ってこなかったら離婚する!』と言われ、乗って来た飛行機にもう一度乗って、アメリカに帰った事があるけど何か。と書いてあるという。
まさに身を削った名刺である。
しかし、これらの名刺は最強ではない。
最強の名刺は、アオダモの木を削って出来たバットで、ホームランを打ちまくった、元巨人の助っ人だった、呂明賜(ろ・めいし)である。
・(RN:嬉し涙じゃじゃ丸さん)
名刺交換、はじめましての挨拶だ。
名刺交換、それがあなたの第一印象。
覚えてください。僕のことを。
忘れないで。私のことを。
インパクトを残さねば...どうにか...こうにか...
痛みの記憶。
痛みの記憶は遺伝子として脳に染み付つき
形あるものとして残されるという。
名刺を棘をつけチクッと痛みを与えるか?
名刺に電流を流しビリッと痛みを与えるか?
ええい!こざかしい。脛を全力で蹴れ!!
出逢った瞬間、脛を蹴る。
これが最強の名刺。