株式会社エフエム熊本 代表取締役社長 荒木正博さん

カテゴリー
月曜日
新年最初のマッキートークスは株式会社エフエム熊本 代表取締役社長 荒木正博さんにご出演頂きました。

無題.png
 
 
●プロフィール
株式会社エフエム熊本 代表取締役社長 荒木正博
 
昭和34年4月菊池市出身、済々黌高、九州大農学部農政経済学科卒業。
昭和58年4月(株)熊本日日新聞社入社。
平成16年3月東京支社編集部長、平成25年3月政経部長、平成28年3月東京支社長、平成29年3月編集局長。
令和3年6月に取締役論説委員長を退任し、同月(株)エフエム熊本代表取締役社長(現職)に就任。
 
Q荒木社長は、エフエム熊本社長の前に、元々は熊本日日新聞社で、政経部長や編集局長、取締役論説委員長などを歴任されました。
そもそも新聞社に入ろうと思われた原点や、新聞業界に興味を持たれたきっかけには、どんなものがあったのでしょうか?
 
学生時代に新聞社を目指したのは、ほかの職業に比べて自由に仕事がやらせてもらえるのではないかと思ったからです。
根底には、新聞を読むのが好きだったというのがあります。全国紙も含めて数社、受験しました。
当時の就職協定は大学4年の11月1日が入社試験の解禁日。新聞各社はそれを守っており、一発勝負で臨みました。
いま振り返ると、かなり強気だったというか、無謀だったかもしれません。
1年半前に新聞社を離れる際、本当に自由にやらせてもらったなあと、感慨深いものがありました。その点は大いに感謝しています。
ただ、好きなことばかりをやったわけではありません。
農学部で農政経済を専攻したということもあって、入社試験では農業や農政問題に取り組みたいとアピール。
しかし、実際に農業担当になったのは入社後10年以上たってから。担当した期間も2年でした。
それ以外は県庁記者クラブ担当や芸能、ヤング欄、紙面の編集、支局勤務などさまざま。
とはいえ、そこで何をやるかは自由でしたので、いろんなことに挑戦し楽しみました。
40年近く新聞記者をやって、自分はこんなことに興味あるんだ、できるんだという発見の連続でした。
自分の可能性を自分で狭めてしまわない方がいいと思います。
 
Q新聞社時代の印象的な出来事を教えてください。
 
話せと言われれば、一晩中でも話せます。それほど印象的な出来事の連続でした。
出来事ではないですけれど、南関と水俣の二つの支局勤務は印象深いです。
どちらも地域の方々とのお付き合いがとても濃厚でした。
よそ者なのですが、「熊日つぁん」と親しみを込めて呼んでいただき、家族ともども地域にすっかりなじんだ感がありました。
南関支局では着任後の歓迎会が毎晩、ひと月以上続きました。お酒は嫌いな方ではないので、「来る者は拒まず」で受けましたが、さすがに最後はダウンしました。
水俣支局はご存じの通り、水俣病問題を抱えています。
そういうイメージで着任したんですが、息をのむほどの海の美しさに驚かされました。痛みを知る人たちは優しいです。
太刀魚の刺し身はここで初めて食べて、以来大好物の一つになりました。
支局は読者の方々との距離が近いので、記事を書けばすぐに反応があります。
お世話になりましたなどお礼を言っていただく一方、苦言や時に怒りの電話もあります。
その点はやりがい十分、記者冥利に尽きます。ただ、最近は新聞社に限らず、地方勤務や転勤を敬遠する傾向があるようです。
時代の流れなのでしょうが、本社や上司の目が届きにくい支局こそ最高の職場なのですけどね。元編集局長が言うのも何ですが。
 
Q現在、ラジオは、2010年にスタートしたアプリ「ラジコ」の登場で、より気軽に聴いていただけるようになりました。
現代の、多様なライフスタイルのリスナーが、それぞれの好きな場所で、
過去1週間以内に放送された放送を後から聴ける「タイムフリー」や、
日本全国のラジオを聴ける有料サービス「エリアフリー」を利用して、より気軽に、スマホで、ラジオを楽しんでいて、
若いリスナーからも、あらためて再注目してもらっているところですが、
そんななか、エフエム熊本は、15年ぶりに、去年2022年10月、大幅な番組編成の改編を実施。
この1月で、改編から3か月が経ったばかりというタイミングです。
荒木社長としては、改編の反応や手ごたえなど、どのように感じられていますか。
 
改編は現場が話し合いを重ねてやり遂げてくれました。15年と言えばひと昔以上ですから、なじんだ番組に手を付けるのは大変だったろうと、社員、スタッフの方々に感謝しています。
改編後「変わりましたね」と声をかけて下さる方も多いですし、おおむね好評と受け止めています。
ラジコの登場などでラジオの聴き方が変わってきた今、発信する側も日々変わっていかねばと考えています。
一方で守っていくべきものもあるでしょう。そのバランス感覚を大事にしながら進化を続けるラジオ局でありたいと思います。
 
Q荒木社長の思う「ラジオの良さ」とは何でしょうか?
 
良さは、たくさんあると思います。こちらに来て改めて感じたのはラジオの持つ、何とも言えない温かさでした。
話し手と聴き手の「一対一」の親密感や本音の語りから来るものでしょう。
実際には同時に多くの人が聴いているわけですが、そう感じさせないものがラジオにはありますね。
それが特性であるし、パーソナリティーや裏で支えるスタッフの力も関係しているのでしょう。あるパーソナリティーさんが、「皆さん」ではなく、常に「あなた」と語りかけると話されていました。
うーん、なるほどと思いました。
そういった魅力を存分に感じさせるラジオ局でありたいですね。私が社員に問いかけている「エフエム熊本らしさとは何か」の追求にもつながると思います。
 
Qおしまいにリスナーの皆様にメッセージを御願いします。
 
ラジオの魅力が伝わる番組を今年も社員、スタッフ、パーソナリティー一同、一丸となってお送りします。
聴いてくださるとありがたいです。
 
ありがとうございました。

------

 

Program Contents

より良い未来に向かう最初の1歩。
毎朝、1日のスタートを彩る多様な情報と話題を盛り合わせてお届けします。

PERSONALITY
【Mon/Tue】 マッキー
【Wed/Thu】 緒方仁深
【Fri】 冨田浩二

番組ホームページ