熊本市フォスタリング機関アグリ 長野有子さん
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Q① ご出演者様ご自身について、プロフィールや経歴など、教えてください。
保育園、幼稚園で保育士として働いていましたが、縁あって令和4年9月から
現在の熊本市フォスタリング機関アグリで勤務することになりました。
アグリでは、里親等委託調整員として委託になる前の里親さんの準備や、乳幼児委託のサポートを行っています。
私生活では子どもが4人おりますが、みんな成人して子育ては一段落しています。
Q② 熊本市フォスタリング機関アグリとは?
令和3年度より熊本市から委託を受け、里親制度の周知啓発、リクルート、研修、登録、
そして子どもが委託された後のサポートなどを一貫して行う、「里親養育包括支援業務」を行っています。
里親希望者と里親家庭に寄り添い、サポートする機関です。
また、地域の子育て家庭が利用するショートステイのサポートも行っています。
Q③ 里親制度について教えてください。
様々な事情で家族と一緒に暮らすことができない子ども達が、
全国で約4万2千人、熊本県においても約650人います。
里親制度とは、この様な子ども達を、一時的、あるいは継続的に自身の家庭に迎え入れて、
あたたかい愛情と正しい理解を持って、成長をサポートする制度です。
里親さんには、大きく分けて「養育里親」と「養子縁組里親」の2種類があります。
「養育里親」とは、保護者がこどもを引き取れるようになるまで、
あるいは子どもが成人し自立するまでといった一定期間、自宅に迎え入れていただく里親さんを言います。
「養子縁組里親」とは、特別養子縁組を前提とした里親さんで、家庭裁判所での審判を経て、
法的な親子関係を結び、自分の子どもとして迎え入れていただく里親さんを言います。
その他、専門里親や親族里親、施設の子どもを夏休みの数日間など短期間迎え入れる
「家庭生活体験事業」で活躍されている里親さんもいます。
更なる活躍の場として、地域の子どもを数日間預かるショートステイの受け入れも里親さん宅で始まっています。
Q④ 里親になるための要件や登録までの流れについて教えてください。
里親さんになるために必要な資格は特にありませんが、児童相談所での登録が必要です。
登録の前には、面接・制度説明、家庭訪問、基礎研修(座学1日+実習1日)、
登録前研修(座学1 日+実習2日)終了後、審議会による審査を受け、登録となります。
心身ともに健康で、愛情をもって子どもに接することができ、
子どもを大切にしていただける方であれば大歓迎です。
しかし「子どものための制度」であり、子どもが「よりよく育つ」ために
養育する事を理解しその意識を持って養育していただく必要があります。
Q⑤ これからイベントや説明会等あればご紹介ください。
毎月「陽だま里カフェ」という名前で、里親制度の説明会を開催しています。
お茶を飲みながら気軽に参加いただき、制度説明だけでなく、
実際に里親さんをしている方の体験談も聞くことができます。
今月は、この「陽だま里カフェ」の代わりに、2/10(土)に子ども文化会館で里親上映会を開催します。
「ある家族」という映画の他に、体験談の時間も設けております。
受付けはまだ行っておりますので、参加ご希望の方はアグリまでご連絡ください。
その他、毎月「個別相談会」も行っています。今月は2/28(水)鶴屋にて行います。
予約制ではありますが、予約がない時間帯は当日でもご相談に応じることができますので、
お気軽にお立ち寄りください。
Q⑥ おしまいに、ラジオをお聴きのみなさんにメッセージをお願いします。
先ずは、ひとりでも多くの方に里親制度というものがあることを知っていただき、
里親家庭という「家族のかたち」をご理解いただきたいと思っています。
そして、今以上に里親家庭を増やしていくことが必要と考えています。
子どもの笑顔が浮かんだ皆様、「里親をはじめてみませんか?」。
その一歩として、熊本市フォスタリング機関アグリにご連絡ください。
気さくなスタッフがご相談やご質問に応じます。よろしくお願いします。