踊る太陽スパースファーム 藤本征也さん

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月曜日
最近話題のあんな人・こんなもの・お店・イベントなどをPICK UPして、
パーソナリティのマッキーがお話を伺う、「Macky Talks」。
 
今日は国産カレーリーフの栽培と販売をメインに、国産インド米、プリンセスサリーの
生産販売を行っている「踊る太陽スパイスファーム」の藤本征也さんにお話を伺いました。
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Q① ご出演者様ご自身について、プロフィールや経歴など、教えてください。

熊本市南区川尻町の近くで、スパイスカレーに合う食材を栽培しております。

現在は国産インド米(プリンセスサリー)と

カレーリーフ(インド原産のハーブ)を中心に取り組んでおります。                                                              

平日はサラリーマンとして働き、お休みの日は、ずっと農作業をやっているイメージです。 

なので、平日も休日もほとんど家にはおりませんで、外で働いている(何かしら動いている)感じです。

なので妻からは「あんた(僕のこと)、立ち止まったら死ぬかもしれんね。回遊魚だろ」といわれております。

遊ぶことやリラックスをすることがあまり得意ではなく、

ずっと動いていないと駄目な体質なんだなと、最近わかりました。 

 

 

Q② 現在のお仕事や活動内容を教えてください。

兼業農家となります。

夏場は国産インド米(品種:プリンセスサリー)を栽培しておりますので、

田植えが終わったら早朝と仕事から帰宅後に水田に行き、水管理(水位の管理)を行います。

また、夏場はカレーリーフと言われるインド原産のハーブの栽培・出荷を行っております。

そして(夏場)週末になると、平日より早く起床し(自然と目が覚めてしまう)、

水田周囲の草刈りやカレーリーフの手入れ・出荷に追われます。

何もする事がない時は薪割りをしています。

といいますのが、カレーリーフは冬場の寒さに弱いハーブなので、

気温が10度以下になると枯れてしまいます。

数年前にカレーリーフ専用のビニールハウスを建てまして(3坪の狭小ビニールハウス)、

そのハウスに薪ストーブを設置して、冬場はできるだけ薪ストーブの熱源で温度管理を行っております。

薪ストーブが消えた後は、ファンヒーターが活躍してくれますが、

化石燃料をあまり使いたくないという環境への配慮から、

できる限り薪ストーブを夜遅くまで焚いて、温度を維持しています。

薪は30-40分程度で燃えてしまいますので、ある程度の時間になったら

家からビニールハウスまで走って行って、薪を投入し、また家に走って帰る事をひたすら繰り返しております。

冬場の作業はそんな感じです。  


【まとめ】

夏場:水田管理・カレーリーフの手入れと出荷

秋冬:プリンセスサリーの選別・出荷、カレーリーフの温度管理

なにもする事ない時:薪割り

 

 

Q③ どういう経緯でカレーリーフや国産インド米プリンセスサリーの栽培をはじめることに?

もう10年ほど前ですが出張で東京・歌舞伎座に行きました。

そのとき、道向かいのスパイスカレー屋さんに入りました。

給仕をしてくださった方がインド人で、

実際にスプーンでカレーを口に運んで瞬間に、なんか目覚めたというか…。

あとで知ったのですが、そのお店は日本最古のインド料理屋「ナイルレストラン」という有名なお店でした。

それからすぐにスパイスカレーの本を買って自分で作る様になりました。

そのレシピ本に「カレーリーフ(あれば)」と書いてあるのですが、

ネットで(当時は)調べても生のカレーリーフを販売しているところがなく、

「それなら自分で栽培しよう」と思い、苗をたくさん買って、最初の1年目は家の中で育てていました。

苗がドンドン増えて入りきれなくなったので、翌年ビニールハウスを建てて本格的に栽培を開始しました。

国産インド米(プリンセスサリー)については、

コロナ前はイベントなどでスパイスカレーを時々提供していたりしたのですが、

コロナでイベントが全てなくなり、何もする事がなくなってしまったので、

「スパイスカレーにまつわる食材を作りたい」と思い立ち、

色々検索したら「国産インド米(プリンセスサリー)」を知りました。

「日本で国産インド米を栽培して、スパイスカレー作って食べたらきっと美味しいだろうな」と、

自分用として作り始めたのが最初のきっかけです。当初販売は予定していませんでした。

農機具がなかったのですべて近隣農家産に協力して頂いてなんとか収穫までたどり着き、

食べてみたらめちゃくちゃ美味しくて

それをインスタに掲載したら「買いたい」という方が続出し、すぐに売り切れてしまいました。

味をしめたので、妻に内緒で新品の田植え機を買いました。今年で4回目の田植えとなります。

 

 

Q④ カレーリーフってどんなものなんですか?

葉っぱです。使い方としては、熱した油の中にカレーリーフを投入し、

そのカレーリーフの香ばしい香りが油に移ります(テンパリングといいます。) 

その油を、出来たばかりのスパイスカレーに「仕上げスパイス」として投入すると、ものすごく良い香りがします。

私も初めてカレーリーフを使った時に「なんじゃこりゃ(ジーパン刑事風)」となりました。

乾燥したカレーリーフはよく販売されているのですが、ものすごく香りが弱いです。

生のカレーリーフはものすごく香りが高く、スパイスカレー全体が香ばしい香りに包まれ、

不思議な食体験が出来る魔法の葉っぱだと僕は思っています。

生の葉っぱは希少性が高いので「幻のスパイス」と言われることもあります。

 

 

Q⑤ プリンセスサリーについても教えてください!

プリンセスサリーは「日本米(品種:日本晴れ)」と

「インド米(バスマティ)」を掛け合わせて作られた新しい品種です。

品種が開発されて、たぶん今で14年目位だと思います。

最初の10年間は栽培地が指定されていたと聞いております。

在来日本米との交配などを避けるためだったと聞いた事があります。

10年が過ぎ、栽培地指定がなくなったその年に熊本で栽培を開始しました。

インド米の様に長粒米とは言えないのですが、日本米よりも少し小ぶりで細長い。

ただ、炊飯してみると炊き上がりの10分前からもの凄い香ばしい香りが立ちこめます。

イメージ的には「できたてポップコーン」のような香りです。

また、日本米より粘り気が少ないので、食感としてはサラサラしています。

なのでチャーハンやお茶漬けにしても、とても美味しい食感のお米だと思います。
 

おととし、合宿中だったとある八代のスイミングクラブ様に寄贈させて頂き、

合宿の昼食として私共のプリンセスサリーを使ってカレーを提供されました。

その時、プールから上がってきた選手達が「ポップコーンの香りがする-」っと

皆口々に言ってくださったそうで、美味しくカレーも召し上がって頂けたようです。

 

 

Q⑥ カレーリーフやプリンセスサリーは実際に買ったりできるんでしょうか?

昨年秋に収穫したプリンセスサリーの収穫は1400キロでした。 実はもう全て完売しております。

 カレーリーフは6月頃から出荷します。

苗がとても人気で昨年は北海道から奄美大島まで全国各地から注文があり、約200苗ほど出荷しております。

生のカレーリーフについては、とてもデリケートなので、

ご注文頂いてから収穫しすぐに発送いたしますが、葉っぱが痛みやすいので、

今後販売方法を変更させて頂く可能性があります。

インスタグラムで「踊る太陽」と検索頂けると私共のページにたどり着くと思いますので、

是非そちらから詳細をご覧頂けると幸いです。

 

 

Q⑦おしまいに、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

これからも真摯にスパイスカレーにまつわる食材やハーブを作って行きたいと思います。

是非機会がありましたら、

私共「踊る太陽スパイスファーム」のプリンセスサリーを召し上がって頂ければと思います。

また、日頃からインスタグラムで応援してくださるフォロワーのみなさん。

みなさんにいつも助けて頂いてばかりで、この場をお借りしてお礼もうしあげます。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

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