書道家 深雪屋 宮本深雪さん
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最近話題のあんな人・こんなもの・お店・イベントなどをPICK UPして、
パーソナリティのマッキーがお話を伺う、「Macky Talks」。
今日は、高森町に移住し書道家として活動されている
深雪屋(みゆきや)さんをお迎えしてお話を伺いました。
Q① ご自身について、プロフィールや経歴など、教えてください。
1986年熊本市生まれ。20代はほとんどニートでした。
32歳で深雪屋を開業。今年から阿蘇高森町へ移住。
Q②書道との出会い・書道家になろうとしたキッカケを教えてください。
10歳で書道を習い始め、高校卒業と共に一度書道はお休みしました。
25歳のころにマルシェを手掛ける仕事に就きました。
しかし出店者が一人も集まらないトラブルがあり、急きょ筆一本持って出店することに。
ショッピングモールの真ん中で私一人でイベントスタートです。
今の深雪屋の原形となる名前入りの詩『結び詩(むすびうた)』はそこから生まれました。
持ち合わせたロマンチシズムが功を期したのか、
その場で書き上げた詩はお客様に大変喜んでいただき、私もとても嬉しくなり、
それからアルバイトしながらネット販売やマルシェに出たりして字を書く書くことを続けてきました。
それから30歳で娘を出産し、31歳でシングルマザーに。
なかなか就職先が見つからず、そんな時に画家の友人から
『仕事は自分でつくれる』『みゆきちゃんならやれるでしょ』と言ってもらえ、
書道一本でやっていくことを決意。
今年の6月まで西区沖新町にアトリエを構えておりましたが再々婚の為そこは閉め、
現在店舗はありませんが阿蘇でのんびり制作活動をしています。
Q③ 松岡さんが制作されている「結び詩」どんな作品なのでしょうか?
結び詩は私の造語で、名前の一文字ひともじを文頭に置いて作ったフレーズを繋ぎ詩にしたものです。
基本的には相手の人柄やエピソードを聞いて作詩しますが、お任せで作ることがほとんどです。
名前には、やはり人柄が表れるような気がします。
お任せで作詩したものも、相手のことを知っているかのようだと言ってもらえることも多く、
書いてる私もいつも不思議な気持ちです。
詩もメモを残しているわけではないので、同じ名前の方でも違う詩が完成します。
そうやって唯一無二の作品に仕上がっていくのが結び詩の魅力だと思います。
Q④ どんな想いで作品作りをされていますか?
書き手はたくさん世の中にいます。作風も様々、お値段もそうです。
そんな中で、あの人に書いてもらいたい、と言われるような作品を作りたいなと思います。
これは20歳のころ働いていた時の雑貨屋の店長が大切にしていたことです。
たとえ同じ商品だとしても、あのお店で買いたい、あの人がいるから買いたい、
そう思わせる店づくりや接客を大事にしている方でした。
作品は私ひとりから勝手に生まれていくものではありません。
過去の経験、出会いや別れも全てが今に繋がっていると思います。
ありふれた言葉にはなりますが、感謝の気持ちを大切に一つひとつ作っています。
Q⑤ 今後の展望や夢について教えてください
また子どもたちに書道を教えたいです。
引っ越しの為、西区でやっていた習字教室は中途半端に終わらせてしまいました。
今もみんなで使っていた道具を見ると、鉛筆の持ち方忘れてないかなとか、
書き順大丈夫かなとか子どもたちのことを思い出しています。
これからも、たくさんの人に手書きの楽しさを伝え続けていきたいです。
Q⑥ 予定されているイベントなどあればご紹介お願いします!
11/23土 10~15時 ASO草原フェスティバルに出店します。
場所は阿蘇草原保全活動センター。雨天決行です。
当日は結び詩の実演販売を予定しています。見るだけでも大歓迎です。
寒くなる時期だと思いますので、温かくしてお越しください。
Q⑦ おしまいに、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします!
言葉は人とをつなぐ温かいものでもあり、時にはその逆にもなります。
伝え方ひとつで印象も変わり、受け取る側次第で意図しなかったものにもなります。
日本語はたくさんの言葉から成り立つ素敵な言語です。
せっかくならば、聞いて心地がいいもの、言葉の温度だったりを大切に。
人とたくさん心を通わせ、向き合い、言葉を重ねていってください。
そんなこと言っても、私もまだまだ勉強中ですが・・・
今日もいい一日になりますように。