2025年1月12日「球磨村おがわ瓦版編集発行 宮原修さん」
今日は、球磨村渡、小川地区で、村の身近な話題を盛り込んだ情報誌「おがわ瓦版」を毎月発行している宮原修さんに本田みずえがお話をうかがいました。
新聞販売店を退職後、「地区の皆さんに気軽に読んでもらえる情報誌を作りたい」と2016年から、自費で制作を始めた宮原さん。取材、執筆、編集まですべて一人で担い、配布も一軒、一軒まわって届けてきました。
4年後の2020年に熊本豪雨の被害を受けた際には、初めて瓦版を休刊、廃刊も頭をよぎりましたが、「地域の現状を記録として残していかなければ」と、1か月後には54号を発行。去年6月には、100号を」発行しました。取材の様子や、瓦版発行の思いについて、お話をうかがいました。
前から瓦版を作って地域の人に喜んでもらえたらと、仕事を辞めて2016年10月から始めました。4年後に豪雨被害を受けた時は何をしていいかわからなくて、瓦版を続けることも全然頭になくて、やめてしまうのかなと思っていました。
自宅は高台にあるので、水没はしませんでしたが、裏の山が土砂崩れで家の壁までせまっていたので、それから避難所を転々とし、9カ月ほど錦町で生活しました。
瓦版をもうやめようかと思いましたが、これまで見てくれた皆さんの声もあり、また奮起して始めました。
始めてから4年間は日常的な話題や行事を取り上げましたが、豪雨以降は球磨川の豪雨被害が主になり明るい話題が減りました。しかし復旧復興が進む中で少しずつ明るい話題も増えてきたので、大分元に戻ってきました。
昨年6月に100号となりましたが、最初始めるときに芦北の方が老人会だよりで100号を達成したという記事を見たので、100号発行を目標にしていました。
取材は、ほとんど手配りなので行った先でいろいろな情報をいただけるので、それでネタを探します。あとは役場や学校関係など行事の予定が分かっていますので、そういうところに取材に行っています。
瓦版は手配りしていますが、お配りすると「待ってた」とか「楽しみにしてた」「今度の球磨弁よかった」などの声をいただきます。
今後は、自分の年齢以上の方が新聞づくりをしているニュースを見たりすると、自分も”できるしこ”やり続けられたらいいと思います。私は人が好きなので、人と瓦版を通じて一期一会の関係を大事にしていきたいと思います。
この番組では、熊本地震に関連して、取り上げて欲しい要望やメッセージなどもお待ちしています。アドレスは、with@fmkumamoto.jpです。