2025年6月8日「交流カフェSinbun-do」
今日は防災士の資格を持つ店主のいるカフェ
「交流カフェ Sinbun-do」の紹介を風戸南陽子がお届けしました。
Sinbun-doは熊本市中央区帯山に昨年9月に誕生しています。
店主の長田陽子さんにインタビューさせていただきました。
2階建ての建物内にはカフェだけでなく、コワーキングスペース
レンタルスペース、レンタルキッチン、
授乳室や多目的トイレなど利用者に優しい設備も整っています。
また、防災セミナーも行われています。
本棚にはたくさんの本も並んでいて
熊本地震の記録や関連本などを置く「防災コーナー」もありました。
長田さんに防災士になったきっかけや防災セミナー、これからについて伺ってきました。
2016年の熊本地震の時は専業主婦だった長田さん。
義父と小学生のお子さん2人を抱えて自宅避難をされました。
「益城などの状況を知る中でこのくらいは我慢しなきゃ・・と
辛抱していたことで心がやられてしまった。」と当時のことを話されました。
この経験から「心に寄り添う活動がしたい。
防災の基礎を知りたい。」
という気持ちになったそうです。
2023年、女性防災リーダー育成プロジェクトRinに参加。
防災士の資格を取得されました。
災害時でもなるべく自宅で過ごせるように。
特に小さい子やお年寄りを抱えている女性にこそ
ストレスを減らして欲しい。
だから「住んでいる家で安全に暮らしていく方法」を
伝えたいのだそうです。
「地震が起きても我が家で暮らすために」という防災セミナーも開いています。
災害時のお手洗いの使い方や、ペットボトルでの簡易手洗い器の作り方、
非常食なども伝えられています。
防災コーナーは、地震の伝承のため。
熊本地震を知らない世代や、
県外から来た方たちにも伝えていきたいと長田さんは思っています。
交流カフェSinbun-doは、誰も知り合いのいない熊本で子育てをした長田さんが
実家でもない、自分の家でもない、安心できる場所が欲しいと描いていた夢が
実現した場所です。
子どもを連れて行けて、遊べて、のんびりお茶もできる場所。
『交流カフェ』とついているのはそのような想いからです。
「災害時でも、平時でも安心して過ごす場所があるかどうかが
心の安定につながり、笑顔につながる。
みんなで手を取り合い笑顔になれる地域をつくっていきたい。」と
長田さんは考えています。
カフェにはご主人も一緒にいらっしゃいます。
交流カフェSinbun-doは温かい気持ちになれる場所でした。
福岡県出身の長田さん。
知り合いがいない中での子育てで感じた孤独感から生まれた
安心できる場所を作りたいという夢。
その夢がカタチになったカフェです。
様々なイベントも行われています。
ぜひ訪れてみませんか?