2023年4月2日「大江校区公民館防災カフェ」

今日は、2月に熊本市中央区の大江校区公民館で開催された「防災カフェ」を本田みずえが紹介しました。熊本学園大学の高林ゼミの学生さんたちが企画して開催されたこの「防災カフェ」には、大江校区の自治会長や地元住民など約40人が参加、クイズ、意見発表、豚汁試食などで楽しく防災について学びました。

 

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防災カフェでは、高林ゼミの学生さんや主催者の挨拶の後、学生の皆さんが考えた防災についての3択クイズが行われました。

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その後、5つの班に分かれて「大江校区公民館が安心して避難できる場所になるには」というテーマで、様々な意見を紙に書き出して、発表しました。

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最後は、豚汁とお茶をいただきました。

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終了後、主催者の大江校区社会福祉協議会の鳥崎一郎会長に開催の経緯をうかがいました。

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大江校区では、22年度の初めに「大江校区防災連絡会」を立ち上げました。その中には「校区内の避難所の運営をどうするか」、「白川沿いの地域に洪水の危険性があるときにどう対応するか」という2つの大きなテーマがあり、それについて協議をしてきました。大江校区公民館も避難所の候補になるので、ここを避難所にするのはどうしたらいいかと考えてきたときに、校区内にある熊本学園大学の高林ゼミから「地域と一緒になりかできないか」というお申し出をいただき、「防災カフェ」をやることになりました。

 

続いて、防災カフェを企画した高林ゼミの上原日菜子さん、岡崎明日花さんにお話をうかがいました。

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今回の防災カフェについて上原さんは、「まず”地域の方との交流”ということを大事にしたいと考えました。時間の制限もありましたので、まずクイズで場を和やかにし、その後この公民館を避難所として運営するための前段階となるようにワークショップを企画しました。」岡崎さんは、今日の防災カフェを運営した感想について「顔見知りの機会を作ること、思いやりの心、助け合いの”共助”というこが災害時は必要だと思いました。参加者の皆さんからは勉強になったという声をたくさんいただけたので、これを踏まえて私たちも災害時に何か出来ることはないか、取り組めることを少しずつ進めていきたいと思います。」と話していました。

 

続いて、参加者の大江校区自治協議会会長の一木和彦さんにお話を伺いました。

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一木さんは、「学園大学の若い皆さんと防災について話をすることが出来、元気をもらいました。最初にあった防災クイズでは、自分は防災に関して一定の知識を持っていると自認していましたが、10問のうち1問は間違えました。防災というのは、ケースバイケースで自分で判断するのが如何に大切かをつくづく感じました。私は昭和28年の白川水害で幼稚園の時に被災し、422名のうちの死亡者のうちの大半は大江校区3,4町内でした。平成24年の水害では、大江地区は白川が越水した結果、用水路の水が町に流れ込みました。今、大江1町内から6町内では、洪水対策連絡会を作って、白川を管理している国土交通省から話を聞くなどして勉強会をしています。皆が正しい知識を持つと言うことが大事だなとおもいます。」と話していました。

 

また、参加者の滝本恵子さんは、「7年前の熊本地震をだんだん忘れかけていたときに、防災カフェに参加することで新たに思い出すことが出来よかったし、グループごとの意見発表では皆さんがほとんど同考えをお持ちだと感じました。地域の横や縦のつながりといった連携がとても大事だと痛感しました。」と話していました。

 

主催者の大江校区社会福祉協議会の鳥崎会長は、「参加した防災連絡会に関わる役員たちからは、『地域の住民にこうしたテーマをどんどん広げていきたいし、自分も具体的な対策をもうすこし考えていきたい』という声を聞いた。地域住民からは『7年前の熊本地震を改めて思い出すことが出来たし、それをもとに大江校区公民館をどう使ったら良いか、周囲の住民とどう切り抜けていけば良いか考えることが出来てとても良かった。何より、学生さんたちと一緒にいろんなことができるのが楽しいね』という声がありました」と話していました。

 

熊本地震から7年、防災に関する意識が少しずつ薄れてきているという方も多いと思いますが、こうした防災カフェに参加することで自分の住む地域の災害の危険性を学んだり、避難所でどういう行動をするのが良いかなど、改めて考える機会になったのではないでしょうか。

 

この番組では、熊本地震や豪雨災害に関連して、取りあげて欲しい情報やメッセージなどをお待ちしています。アドレスは、with@fmkumamoto.joです。

番組内容

毎週日曜日 9:45~9:55

平成28年熊本地震、そして、令和2年7月豪雨後から取材したさまざまな声をラジオからお届けし、その想いの輪をつなげていきます。
一つ一つの想いに寄り添いながら、熊本の明るい未来へ向かって、一緒に歩んでいきましょう。

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