2024年8月18日「城下町古町のボランティアガイド 古町小町 瑠璃さん」
今日は、古町小町 瑠璃さんに本田みずえがお話をうかがいました。カメレオンフリーランサーと名刺に書いてあるように、声楽家のマネージメント、フランス語の発音指導者、着付け師、コラムニストなどなど、様々なの顔を持つ瑠璃さんは、東日本大震災を機に、東京から母親の故郷である熊本へ2011年に移住。
半年が過ぎたころから、熊本城の城下町・古町の魅力を多くの方に知ってほしいと、古町小町 瑠璃として、和服姿でボランティアガイドをはじめました。スタジオにも和服でいらしてくださった瑠璃さんに、古町の案内人になったきっかけや熊本地震の被害、復旧の様子などお話を伺いました。
熊本城の城下町である古町エリアは、400年前の当時の町割りを残した町です。ここを初めて訪れたときに「なんてステキな町だろう町だろう」と一目惚れをし、世界中の方々に町の魅力を知っていただきたいと、古町を代表するキャラクターとして、自らを古町小町 瑠璃と名乗り、活動するようになりました。
2011年から活動して、5年が過ぎたときに熊本地震が起きました。古町エリアに残っていた町家は損傷が激しく、多くの被害がでました。
自宅のマンションも、被害がひどくて住めないほどでしたが、それよりも古町が傷ついたことで「なんとかしなくては」と、発災当初から古町に駆けつけて炊き出しを手伝ったり、五福小学校に避難して古町の皆さんと生活を共にしました。発災後すぐに「新町古町復興プロジェクト」が立ち上がり、その活動に私も参加しました。
古町エリアは、いい意味でお節介な方々が多いので、一人一人ができる範囲でボランティア活動をしていました。父が建築家で私も建物が好きだったので、素人でしたが可能な限り建築現場に行き、プロの指導の下、ヘルメットをかぶって復旧工事のお手伝いしました。
古町での活動が一段落したときに、熊本城があっての城下町だということに改めて気づき、今後の復旧・復興の様子を見てみたいと、熊本城復旧基本計画検証委員に応募しました。
最初に古町に恋をした気持ちは変わっていませんが、古町小町になって13年が経ちステップアップしたという気持ちの変化がありました。古町エリアは今、新しいお店が次々オープンし、お店を出したいという方も増えています。観光地ではないところを案内するので人の温かさを感じていただいたり、町にすむ人たちとコミュニケーションをとっていただく架け橋として私たち案内人がいます。できる限り、その架け橋になれるようにこれからもいろいろな勉強をしてたくさんの笑顔に出会いたいと思います。
思い立ったら行動に移さずにはいられない、お会いしてそんなパワーを感じた瑠璃さん、これからも古町をはじめ、熊本の魅力をいろいろな形で発信し続けていただきたいと思います。
この番組では、熊本地震に関連して、取り上げて欲しい要望やメッセージなどもお待ちしています。アドレスは、with@fmkumamoto.jpです。