2025年5月25日 WINg kumamoto 小笠原晟一さん
今日はWINg kumamoto代表理事の小笠原晟一さんのインタビューを
風戸南陽子がお届けしました。
2016年の熊本地震後、被災した小中学校にバッケットボールを届ける
支援活動からスタートしたWINg kumamoto
小笠原さんは当時、東海大学の学生でした。
その後、令和2年7月豪雨の人吉支援などを経て
今年、日本ファンドレイジング協会の認定ファンドレイザーの資格を取得されました。
目標は「社会課題解決が持続可能な社会」とのことです。
小笠原さんにこれまでとこれからを伺いました。
熊本地震が起きた時は大学3年生だった小笠原さん。
東京出身で熊本で一人暮らしをしていました。
何か自分に出来ることはないかとボランティア活動を始められました。
物資の支援や電話対応をしていた時に、
「バスケットボールを支援してもらえませんか?」という連絡があり
それをきっかけにバスケットボールの支援がスタートしました。
団体名が必要になりできたのがWINg kumamotoです。
社会人1年目に法人化されました。
「社会的に困難を抱えている方々を救えたり、
次に災害があった時にはすぐ動けるように」という想いで
一般社団法人になりました。
熊本地震後の益城町などを3,4年経って俯瞰して見た時に
中長期的な経済復興には何も協力できなかったと
「緊急支援はできたけど、復興ってもっと長かったんだ」
という気づきがありました。
だから人吉球磨の水害が起きた時には
次こそは中長期的な町の復興をと、力を注がれました。
(小笠原さんがまとめるチームに風戸も参加していました)
大学生の青井阿蘇神社復興支援の動画制作。
更なる気づきは復興には「お金がかかること」
認定ファンドレイザーになった小笠原さんは
既存のお金の集め方だけでなく、クラウドファンディングや
寄付をいかに集めるか、企業の協力をいただくなど
資金調達のプロフェッショナルとして動いていきます。
小笠原さんが復興について感じていることを伺ったところ、
「災害が起こる度に緊急支援、短期支援、中期的な支援、
それぞれの専門家がどうにかリレーのバトンを渡しながら
復興をしてきている。次は長期的な復興のプロフェッショナルを
どう生み出すかが課題。
”災害が起きたけど大丈夫だよね”
という地域になっていければ」と語られました。
小笠原さんも伴走して休眠預金事業を財源に誕生した
「ユースセンタートリノスミカ」メンバーさん。
「復興は長きにわたるもの」
その力になりたいと小笠原さんは動いています。