2025年7月20日「南阿蘇村 垂玉温泉 瀧日和 代表 山口雄也さん」

南阿蘇の烏帽子岳中腹にあり 長い歴史を持つ「垂玉温泉」

山口旅館から熊本地震により
令和3年 4月 「日帰り温泉 瀧日和」として再オープンしました。
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お話しを 垂玉温泉 瀧日和
代表社員  山口雄也(ゆうや)さんに伺いました。 

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建物は木をメインにした温かい雰囲気のモダンな作り。

現在は、日帰り湯、ランチ、貸し切り休憩室がある施設です。

 

以前は明治のことから営業していた「山口旅館」だった。

 

熊本地震で 道路が寸断され孤立状態に。
2週間ほどたち 旅館へ行ってみると

建物も大規模半壊
その状況を見て 今後 旅館業はやれないと思った。

泉源はぐちゃぐちゃになっていたが
お湯自体は 自噴していた。

それを発見した時には
温泉は出来る!と思った。
見た時は 宝探しをして宝があった!という感覚だった。


では、何を大事にしていくか!

山のダメージが大きかったので宿泊業と考えると
ひと晩、お客様の命を預かる
我々も安心してお預かりすることができるか?と
考えた。


原点に戻ると
元々 垂玉温泉は湯治場としてスタートしている。

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瀧の下に泉源があって そこに自然と人が集まってきて
徐々に湯治場になっていき 明治のころから宿泊・・旅館として
発展していった。

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なので、宿泊としてできなくても
温泉にゆっくり入っていただき
樽玉温泉の原点に戻ってもいいのでは?と考えた。


だからマイナスではなく 原点回避。

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山口旅館の名物
瀧のすぐ近くに「瀧の湯」があった。

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が、現在は なごりを残した状態にしている。

なくなったことは悲しかったが
それ以上にお客様が 涙を流されて残念がられた。

皆さんにとっても想い出深い温泉だったのだなと感じた。

 

これから大切にするもの・・
勿論、温泉を守っていくこと!

この瀧日和をオープンした時に
お客様から言っていただいた言葉がある

「山口さんが臆病でおいてくれるので
 皆さん安心してこれるのではないですか?」と。


南阿蘇村に大雨の警戒や土砂災害の警報などがでると
お客様には申し訳ないが 早めにお店を閉める。


この垂玉の自然と向き合いながら
恒に敏感に、臆病になって
ちょっとでも危なければリスクをとらない
スタンスでいる。

と話してくださいました。

 

 

垂玉温泉の泉質は「単純温泉」中性で柔らかく 保湿成分を多く含み
しっとりと潤います。

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源泉掛け流しで加水、加温は行わず温度の異なる幾つかの源泉をブレンドし
41℃前後になるように毎日調整されています。

 

大浴場は 中学生以上  1000円  小学生 500円

営業時間は 午前10時~受付は午後6時までの 午後7時まで

貸し切り湯もあります。

 

また、カフェのランチは地熱の蒸気を使った
体験型の蒸し野菜メニューをお楽しみいただきます。

ランチ は午前11:00〜午後2時まで 無くなり次第終了です。

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湯けむりがあがり 緑に囲まれた 静かなところです。

癒されてください。

 

番組内容

毎週日曜日 9:45~9:55

平成28年熊本地震、そして、令和2年7月豪雨後から取材したさまざまな声をラジオからお届けし、その想いの輪をつなげていきます。
一つ一つの想いに寄り添いながら、熊本の明るい未来へ向かって、一緒に歩んでいきましょう。

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