平成28年熊本地震、そして、令和2年7月豪雨後から取材したさまざまな声をラジオからお届けし、その想いの輪をつなげていきます。
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2022年5月8日 珈琲茶屋 金時


2022/05/08 09:55

今日は、上益城郡御船町にあるカフェ「珈琲茶屋 金時」を営む

上田利明さん、優子さんご夫妻のインタビューを風戸南陽子がお届けしました。

 

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金時は、鉄板ナポリタンやクリームソーダ、

自家製ドーナツなど昭和なメニューが人気です。

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熊本県重要文化財の石橋・八勢眼鏡橋が近くにある自然豊かな山合いにあります。

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熊本地震がきっかけでカフェをオープンさせたというご夫妻に

その想いや地震から6年の地域の様子を伺ってきました。

 

 

地震当時は自宅だった金時の建物は大規模半壊。

ご近所には全壊の家もたくさんあり、地域の被害は甚大なものでした。

 

避難で人もいなくなり寂しくなった地域に、優子さんが、

『みんなで集まって話したり、お茶を飲んだりする場所』を作りました。

それがカフェのきっかけとなったそうです。

 

 

利明さんには若い頃、飲食店で働いた経験がありました。

「喫茶店をやりたい」と言った優子さんに、

「出来るよ」と返したそうです!

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「明かりがついているとほっとする。歩いて行けるところに何かあると嬉しい。」という

近所の方々の声もあります。

 

 

名所旧跡が描かれた地域のマップが、店内にありました。

「御船町茶屋元界隈案内図」です。

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「八勢眼鏡橋とか素敵なところがたくさんある。

お店に来た方たちにご案内できるよう地図を作った。」と、

優子さんが教えてくださいました。

 

 

地震前には感じなかった地域の良さを、

地震後改めて、良いところだと、

しみじみとわかるようになったそうです。

 

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地震から6年の今の想いを伺ったところ

利明さんは、

『いろいろあったがいいきっかけだった。

地域の普通が普通じゃなくなり絆が生まれ、

地域が活性化したところはある。

 

それまでは惰力みたいなところで地域が動いていた。

活性化して、みんなで何かやろうやという動きになった。』

と語りました。

 

 

優子さんは、

『自分的には地震の前と後では

違う人間なくらいモノの考え方が変わった。

地震がなければお店も開いていないし、

地域を大切、好きだと思うようになっていない。

 

地震で地域の人たちの力強さ、

いざという時はこんなに助け合う地域なんだとか、

びっくりすることがたくさんあった。

このあたりを自慢したい気持ちになっている。』

と語りました。

 

 

そして、これからに向けては、

『気楽に立ち寄っていただいて

ゆっくりしていただけるお店を体が動く限りはやっていきたい。

地域のコミュニティの要になればいい。』という想いのお二人です。

 

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優子さんの手作りドーナツも美味しいですよ!

 

地域の核に金時あり。

きっと、その存在を更に高めてゆくのではないでしょうか?

 

 

珈琲茶屋 金時の Instagramは、コチラです。

https://www.instagram.com/kintoki.gt/?hl=ja