今日は、坂本町の藤本集落で「夢倶楽部」が開いてきた「夢カフェ」について、夢倶楽部の代表「藤崎昭子」さんに本田みずえがお話をうかがいました。
一昨年の豪雨災害の後に、集落の60代〜80代の女性を中心に創設された「夢倶楽部」は、豪雨災害で傷ついた故郷を元気にしたいと、地域の神社の清掃などを行い、災害直後は自分たちに何かできることはないかと、炊き出しもしたそうです。
豪雨で濁流にのまれた「道の駅さかもと」の対岸にある藤本地区も、豪雨で甚大な被害を受け、およそ40あった世帯が半分以下に減ってしまいました。夢倶楽部は、町外避難者にも立ち寄ってもらう交流の場としての「夢カフェ」をオープン!第1・第3の土日に、無料のお茶や手作りのおはぎなどを囲みながら、おしゃべりを楽しむひとときを提供してきました。
夢カフェは、藤本五社宮のそばにあります。
この場所は、被災家屋を改修していた方が藤本さんたちの要望を聞いて「一部屋自由に使っていいよ」と、6畳間の1室を無償で提供してくれました。
無料のお茶やコーヒー、手作りのおはぎなどを囲んでの夢カフェには、被災した方や活動を支援してくれた方などが集まり、被災してないと分からない大変さなどお互いが通じ合える話をしたりすることで、落ち込んだ気持ちを発散したり、気持ちが少し軽くなったりしたそうです。
ちなみに、坂本はぼたもちが名物で、秋のふるさとまつりは、別名「ぼたもちまつり」とも言われ、坂本町の賑やかな大祭です。3年ほどコロナで休みましたが、今年11月に開催される予定です。集落ごとに作って売るぼたもちは、それぞれ味に特徴があり人気です。夢倶楽部も今年は参加する予定だそうです。
これまで定期開催してきた「夢カフェ」ですが、近くの旧藤本小学校跡地に災害公営住宅が建設されていて、トラックなどの往来が激しく危険なこともあり一旦、休止することになりました。定期開催としては最後となった6月5日の「夢カフェ」では、夢倶楽部のメンバー手作りの「みょうがまんじゅう」が振舞われました。
メンバーの皆さんが、早朝から1つずつ丁寧に作ります。
定期開催してきた「夢カフェ」は、災害公営住宅建設のために、一旦休止されますが、夢倶楽部の皆さんは「旧藤本小ピアノ再生プロジェクト募金」など、これからも被災で傷ついた地元に夢や希望を届ける活動を続けていかれるそうです。
「旧藤本小ピアノ再生プロジェクト募金」は、1口千円から何口でもOK。ゆうちょ銀行などの口座振り込み、現金書留などで10月30日まで受付ます。完全修復には200万円を目標にしているそうです。
ピアノが修復できたら、道の駅や共同住宅などにおいてストリートピアノとして使用する他、来年秋を目標にコンサートを開いて、被災して地元を離れた地域の方に集まってほしいと考えているそうです。多く皆さまのご賛同、ご協力をお待ちしています。
この番組では、熊本地震や熊本豪雨に関連して、取り上げて欲しい要望やメッセージなどもお待ちしています。
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