今日は、熊本市消防団第47分団に入団した古川久仁子さんに、消防団入団のきっかけや、職場での災害への備えなどについて、本田みずえがお話を伺いました。
今年5月、熊本市西区の中島校区で活動する熊本市消防団第47分団に、初めて女性団員12人が入団しました。
5月26日に行われた西区役所での入団報告
古川さんが消防さんに入団するきっかけは、2016年の熊本地震。障害者施設で栄養士として勤務していた古川さんが、地震の後、泊まり込みで働いていた施設から自宅アパートに戻ると、老夫婦が避難せずに残っていて、避難を促すと「迷惑がかかる。ここで死んでもよかけん」と話す老夫婦にショックを受けたそうです。
古川さんは、災害弱者をなんとか助けたいと、20年に地域のPTAや民生委員有志と子ども食堂をオープンし、子どもや75歳以上の独居高齢者に100円で弁当を提供。こうすることで、独居高齢者の把握につなげたいと考えたそうです。
子ども食堂まんまるの皆さん
7月16日の弁当のメインディッシュは、地元の旬のレンコンを使ったレンコンハンバーグです?
この日は、100個のお弁当を作りました!!とっても美味しいそうですね。
さらに、災害時により直接的な支援に携わりたいと、子ども食堂の仲間と消防団に入団。5月26日の西区役所での入団報告の様子は、多くのメディアで報道されて大きな反響があり、期待度の高さや責任の重さを感じました。今度の活動としては、女性ならではの気配りや目配り、気遣いで後方支援を行っていきたいと考えています。
また、古川さんが勤務している障害者施設では、月に一度火災を想定した避難訓練を行っていましたが、熊本地震後は、地震や津波を想定した訓練をするようになりました。さらに防災備蓄のアルファ米、缶詰、カップラーメンなどの食品を食べる練習も行うようになったそうです。
これからも、子ども食堂などを通じて独居高齢者の見守りなどに力を入れ、災害時に高齢者や障害者など災害弱者を取り残さずに細やかな支援をしていきたいと話していた古川さん。多様なニーズに柔軟に対応に出来る女性消防団員として、今後の活躍に期待したいですね。
この番組では、熊本地震や熊本豪雨に関連して、取り上げて欲しい要望やメッセージなどもお待ちしています。
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