2022年7月3日のwithは人吉市の松岡隼人市長にオオハシ益由規がインタビューしました。
豪雨災害から2年。
この2年を振り返ると、「率直に走り抜けたなという印象です」と語る松岡市長。
喫緊の課題としては、まだ仮設住宅に多くの方が暮らしていて、次の住居が決まっていない方が多くいらっしゃること。
また、この豪雨災害を機に、さらなる防災意識が高まったのは事実。
そしてそれをさらに強化し、今後に繋いでいくことも重要です。
しかし、人吉市民どなたと話しても、球磨川のことを悪く言う方はいらっしゃらなかったそう。
球磨川の恩恵を受けて暮らしていることは事実で、共存していかなければならない。と仰ったのが印象的でした。
6月に完成した新庁舎
庁舎内では、住居の案内も。
復旧から復興へ。
私自身、取材で人吉地域を訪れると、そのたびに街並みがどんどんきれいに整備され、
新しいお店がオープンしていたり、再開していたりという様子を目にします。
しかしその一方で、まだまだ手付かずのところがあったり、更地になっていて以前の風景を思い出せない。
そんな場所もあります。
ですが、人吉の方たちと接していて感じるのは、老若男女問わず総じて、人吉球磨のことが大好きだという、
強い大きな地元愛です。
ずっと人吉で絵、球磨川と共に生きていく。
そんな方によくお会いします。
自分たちが育った街。そして育ててくれた街への深い愛情と尊敬。
だからこそ、この豪雨災害をきっかけに、人吉球磨のことを知ってもらって、
これからは観光にもつなげていきたい。
そんな前向きな声もよく耳にします。
復旧から復興へ。
決して立ち止まることなく、たくさんの地元の人たちと、地元以外の人たちの力も借りながら、
これまでの長い歴史の上に、新たな人吉市の時が今まさに刻まれていると感じました。