平成28年熊本地震、そして、令和2年7月豪雨後から取材したさまざまな声をラジオからお届けし、その想いの輪をつなげていきます。
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2024年11月24日「球磨郡相良村 親父のガンコとうふ 牧野恭子さん」


2024/11/24 09:55

熊本県南部の人吉盆地西部に位置する球磨郡相良村。

南北を縦断するように川辺川が流れています。

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その清流のほとりで地下120mまで井戸を掘り、地下深層水と国産大豆100%で
豆腐を作っている 豆腐専門店「親父のガンコとうふ」

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今回は(株)親父のガンコとうふ商品企画開発部長 
牧野恭子さんにお会いしてきました。

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お邪魔した日は 穏やかに流れていた川辺川

でも、あの日は怖い川になった。

数年間 雨が降るたびに 胸がざわざわし
雨が降って水かさが増すと あの日のことを思い出す。

 

工場の裏手がすぐ川辺川。
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あの日、幸いにも川辺川の方から水が上がってくることは
なかったが、道向かいの山側から鉄砲水がおしよせてきた。
砂利などを置きなんとか水をせきとめた。

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後、数時間後どうなるんだろうという不安。
SNSやテレビで人吉市内の映像を見ると
駆けつけたいと思いもありながらも
コロナ禍でもあり救助にいけずもどかしかった。

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明日売るはずの商品をお弁当などにしいろんな方に配った。

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数年後、自分がかかわっていない方からも
「あの時、ガンコさんのお弁当を食べたのよ〜ありがとう」と
言われ、やってよかったと思った。
 

当時 人吉市内の知人たちの所へ行くと
こみあげてくるものがあった。
が、その本人たちは 明るく対応してくれる。

ならば、自分に「今、できることを できるしこ」
1日1日やるしかないと思った。
そういう気持ちで 過ごしてきた。


でも人吉・球磨の豪雨で気づいたこともあった。
私たちのほとりに流れる
清流川辺川は「18年連続 水質日本一」

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恐いイメージにして終わらせるのではなく
川の恵みに感謝して・・
川の恵みがあるからこそ 美味しいお豆腐が作れる
川の恵みがあるからこそ 美味しいお米やお茶が育つ・・と

考え方をもう一度見直して子供たちに伝えていかなくては
いけないと思った。

その活動のひとつが「三日月川フェス2024」

子供たちに「なんで、水質日本一がとれるのか?」
「川は恐ろしいところではない楽しいところ」
など、川の危険個所やもし流された時の救助方法などを
学ぶイベントを行った。
 

このきっかけは
豪雨後、牧野さんのお子さんが 七夕飾りの短冊に

「怖がりがなおりますように・・」と書いてあったこと。

あの時の 子供としっかり向きあえていなかったと思った。
子供たちもあの時怖いおもいをしていたと改めて感じた。

イベントを通して この川は「怖い」ではなく
「この川があるからこそ 人吉・球磨は魅力的」なんだと
自慢できるようになってもらいたい。

だから川の楽しさ、すばらしさを伝えていきたい。
 

豪雨後、強く思ったのは この川辺川と共生していく!
この川があるからこそ事業が出来て
この川があるからこそ この地域を自慢できると気づかせて
もらったと 話してくださいました。

 

川辺川のほとりで 美味しい豆腐作られています。

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地元のものを中心に 年間 総菜・スイーツも含み
25〜30種類販売されています。

がんもバーガーも登場しています(要予約)

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お店の前には 自動販売機を設置してあります。
一度食べたら忘れられないお豆腐です。