平成28年熊本地震、そして、令和2年7月豪雨後から取材したさまざまな声をラジオからお届けし、その想いの輪をつなげていきます。
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2024年4月7日「西原村大切畑消防団員 山口さん、山本さん」


2024/04/07 09:55

熊本地震から8年か経過しようとしています。

 

阿蘇郡西原村 大切畑地区
熊本地震で住宅の9割が半壊以上
そして9人が倒壊した住宅の中に・・・

今回は救助にあたった 
西原村消防団 第二分団 第五班を代表して
山口誠一さん 山本恵一郎さんに話を伺いました。

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前震の時に 消防団員は大切畑の大橋の下で
競技へ向けての訓練をしていた。

その時に大きな揺れがきて 橋からキンキンという
変な音がしはじめた。

これはいかん!!と思い
みんなで手分けして見回りへといった。

大きな崩れはなかったものの
一応、車中泊を促したりしていた。

寝ずに
翌日は、水が止まったところの修復作業をして
帰ったのが夕方だった。

そして、本震。

集落では、災害の時に何カ所か集まる所を決めてある。
そこに 来ていない人の確認をし
家へ向かった。

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声かけをし安否確認。
状態が悪い人から救助していった。

深夜の地震だったので 寝室を目指し
倒壊した家の隙間を匍匐前進でいったり
屋根から穴を開け救出した。

9人中 7人が 大切畑の消防団員が救助。
厳しいところは
 レスキュー隊員が救助した。

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深夜の暗い中での救助
余震も続き 怖かったが無我夢中だったと
話しをして下さるお二人。


救助が終わり 夜が明け
大切畑地区を見た時 おもわず
公民館に転がっていたビールを飲んだと話す山本さん。

「もう、西原は終わった 熊本は終わった絶望だった」


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お二人が熊本地震からやっと落ち着けたのは
住む家が出来た時。
3年、4年後だったそうです。

消防団員はいつも酒ばかり飲んで〜と思われていたから
これでちゃんと活動していることをわかってもらえたかな〜と
笑いながら話されるお二人の姿は ヒーローそのものでした。

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4月14日(日)大切畑地区ではBBQが行われます。
地震でやむなく集落を離れた人達も帰ってきての皆での開催です。
大切畑地区の中の良さ団結力を感じます。

そして、
西原村全体でも「復興祭」開催です。

14日(日)震災前より活気ある西原村を目指し
熊本地震からの「復興祭」

場所は 西原村の復興のシンボル 西原村運動公園

時間 午前11時30分〜
ゲストにコロッケ、ビエント、くまもんがやってくる。
地元の子供たちも登場します。
露店も並ぶ 復興祭へ是非お出かけください。