6月8日(金) ヒトコト社 村上美香さん

今回、タンクマ編集部の今村幸子さんとZEROの屋上スタジオでお話を伺ったのは、
株式会社ヒトコト社 代表の村上美香さんです。
 
 
4.jpg
 
とても華やかなオーラを纏った村上さんは、熊本県民テレビのアナウンサーとして24年間ご勤務なさいました。
そのうち21年は「テレビタミン」のMCを務められ、県民の皆さんには「美香ちゃん」と親しまれていましたよね。
3月末で退職され、その後の村上さんについては、外国に行かれた? 病気で入院? 妊娠中? など、
噂が多々あったそうですが、実は4月に設立した会社の準備で忙しかったそうです。
自身を「一年生」と言われた謙虚さが印象的でした。
 
株式会社ヒトコト社は “ヒトコト”から、はじまる をモットーに3つの「伝えること」があります。
言葉「一言」を大切に、
人の想いや生き方「人事」を
ひとつひとつ「一事」丁寧に伝える。
 
アナウンサーとして長年培ってこられた経験を活かせるお仕事としては、講演、司会、スピーチ講座、番組取材、
出演、イベント企画など多岐にわたります。
「命を伝える」講演にも熱心な村上さん。
きっかけは犬を飼い始めたことでした。
動物を飼っている人は大変なのかという疑問から、取材をするうちに年間6000匹もの犬猫が殺処分されることに
疑問を抱かれました。
そんな時に出会った 動物に優しい男性が食肉解体作業員で、その方の人権問題にも取り組まれました。
さらに癌と共に生きる人々との繋がりなど、テレビでは伝えられなかった事を講演会で伝えていらっしゃいます。
 
社会的弱者の姿を伝えることで広く理解してもらえて、結果生きやすくなる。
世の中は変えられないけれど、自身が情報発信のきっかけになればという姿勢には頭が下がります。
テレビの仕事をやりながらでは 伝える時間が足りない....
その時間をつくるために大好きな職場を離れる決意をなさいました。
 
生きていくなかでやりたいことのバランスを取るために村上さんが心掛けていることは、
仕事を「二階建て」にすることです。
「一階」には自分が食べていくための手段としての仕事。
「二階」には自分の志に取り組む仕事。
これは今すぐにでも目標を立てられるので、是非試してみてください。
 
インプットとアウトプットのバランスも勉強になりました。
熊本の郷土料理研究家の松永喜美子さんから聞いた言葉が、「人間はカラッカラに絞った雑巾でありなさい」。
知識や経験は自分の中だけにもっておくとビショビショに濡れた雑巾のように、それ以上の知識や新しいものが
入ってこなくなるそうです。
なので、一度絞った知識を人にわたすと自身が空っぽになるので、次の知識や経験が入れられる。
インプットとアウトプットを同時にやっていく事が成長していくこと....
まさに大先輩からのアドバイスですよね。
 
 
5.jpg
 
村上さんはアマチュアカメラマンの西本喜美子さんとも仲良しだそうです。
西本さんは90歳を迎えてなお自撮り写真を撮り続けていて、その写真をパソコンで編集もします。
パソコンも操作できるって尊敬します。
そんな西本さんの生き方のヒントを求めて、今では「世界」が西本さんに会いに来るそうで、
先日はタイのテレビ局が取材に来ていたそうです。
これから超高齢化社会を迎える日本には、西本喜美子さんのような明るいおばあちゃんが増えると
老後も楽しめそうですよね。
西本さんの息子さんがおっしゃっていたという
「ニコニコして日々を楽しんで、人の悪口を言わずに面白くなる事を考える」という西本さんの生き方を
実践していきたいと思います。
 
 
6.jpg
 
そんな村上さんが”ZERO“になれるのは、寝ている時と他人の家にいる時だそうです。
自宅だと次から次に家事を思いつきますからね。
干支は亥だという村上さんのイメージがなかったのですが、凛とした真っ直ぐな女性だと感じました。
常に周囲にアンテナを張り巡らせ、そこで得た知識を分かりやすく伝える姿勢は大切ですね。
今日 起こった出来事を周りの人に伝えてみる....ヒトコトでもいいので実践してみましょう。
 
 
 
Sakiko Yoshimoto

Program info

熊本市中央区安政町にあるサテライトスタジオ「ZERO」。
金曜日の夜、第一線で活躍する様々な人たちが集まり、ゼロから広がる無限の可能性を求めて、クリエイティブな会話が行われます。
今回はどのようなケミストリーが生まれるのでしょうか・・・