7月27日(金) 熊本県緑化推進委員会 長峰秀幸さん

最近ZEROのスタジオは和室が続きます。
畳の上って癒されるんですよね〜〜。
 
今回のゲストは、公益社団法人 熊本県緑化推進委員会 森林ボランティア活動アドバイザー 長峰秀幸さんです。
タンクマ営業部の下田沙耶さんにもお付き合いいただきました。
 
 
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長峰さんは元々営業の仕事を20数年なさっていました。
ハローワークで「森林ボランティア活動アドバイザー」の求人をみて、地域づくりや青年団などのボランティア活動で20年以上の経験もお持ちだったこともあり応募したそうです。
採用されてから森林のはたらきや森林整備のこと、森林ボランティアのこと、様々な支援の仕組みがあることなどを
上司や熊本県の方々に指導してもらいながら、現在も目下勉強中なのだそうです。
 
今回のインタビューで3つのことを教えていただきました。
 
一つ目は 森のはたらきについて。
森には、木材供給、水源かん養、土砂災害防止、地球温暖化防止などの多面的機能があります。
そんな森を守るためには森林の整備(手入れ)が必要なのですね。
森には様々なはたらきがあり、人間が森に入らないことが「森を守る」ことではなく、木を伐採することも含めて
「手入れ」をすることが「森を守る」ことにつながります。
自然を守るために人間の介入が必要だという考え方には驚きました。
シカは林業では「害獣」扱いされるのも意外でした。
木を枯らしてしまう竹の被害も深刻なようですね。
 
二つ目は、森林ボランティアについてです。
森林整備をボランティアで行う森林ボランティアさんがいらっしゃいます。
仕事が休みの週末や、年に数回団体で集まって森に入り 草を刈ったり苗木を植える作業をなさいます。
地面の草刈りを下刈り作業といいますが、斜面のある山は足場も悪く、長い柄の鎌を使うことから危険を伴う作業です。
長峰さんは山に入る前に道具の取り扱い方や歩き方をしっかりと指導してくださいます。
怪我の無いようにするのが大事ですからね。
林業に関わっていなくても森林ボランティアという形で「森を守る」ことが出来ます。
実作業をしなくても、森に関心を寄せてもらい まわりの人に森のことを話したり、みどりの募金などに寄付をする
方法でも「森を守る」ことは出来るのだそうです。
 
三つ目は、熊本県緑化推進委員会では県の委託を受けて森林ボランティアの活動支援
「森づくりボランティアネット事業」を行なっているということです。
これは多岐にわたる内容でした。
 ◉森林ボランティア活動に関する相談
 ◉活動の活動企画運営、森林作業、安全管理等の指導
 ◉森林ボランティア活動・団体の情報収集、情報発信
 ◉森林ボランティア初心者研修会の開催
 ◉森林ボランティアリーダー養成研修会の開催
 ◉森林ボランティア活動報告会・交流会の開催
 ◉森づくり活動に必要な道具(鎌、クワ、ノコギリ、ヘルメット等)の貸出・管理
元気の森かじか、玉名、鹿本、菊池、阿蘇、緑川、八代、水俣芦北、くま山江、天草、各森林組合にて委託管理
 
長峰さんは林業はカッコいいとおっしゃいます。
女性や若手にも目指して欲しいですね。
日本には木を切るチャンピオンを決める伐倒大会があるそうです。
日本伐木チャンピオンシップには熊本県からの代表選手も決勝に残ったといいますから凄いですよね。
 
今後、家を建てる予定のある家族がいれば、お父さん(または お母さん)に木を切ってもらい、
その木を大黒柱にするアイデアもあるそうです。
家にストーリー性が生まれると愛着が湧くと思います。
 
森林ボランティア活動に興味がある方は、まずは気軽にお電話ください。
公益社団法人 熊本県緑化推進委員会は096-387-6260 
HPもあるので、是非ともご覧ください。
 
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そんな長峰さんが“ZERO”になれるのは意外にもトイレの中にいるときだそうですよ。
総檜のトイレがあるとイイですね!
 
 
 
Sakiko Yoshimoto
 

Program info

熊本市中央区安政町にあるサテライトスタジオ「ZERO」。
金曜日の夜、第一線で活躍する様々な人たちが集まり、ゼロから広がる無限の可能性を求めて、クリエイティブな会話が行われます。
今回はどのようなケミストリーが生まれるのでしょうか・・・