10月19日(金) ㈱地域のチカラ 北岡敦広さん

今回ZEROのスタジオは地下にあるバーカウンターからお届けします。
カウンターのお客様には想創舎の岡村政志さん、
お隣には株式会社地域のチカラ代表取締役の北岡敦広さんをお招きしました。
 
もともと民間企業や上天草市役所にお勤めだった北岡さんは、地域の活性化の必要性を感じて
4年前に独立なさいました。
今では全国いろんなところにも出向く多忙な日々を送っていらっしゃいます。
この日も高知県から戻って直ぐにスタジオへ駆けつけてくださいました。
 
上天草といって思いつくのは「海丼、山丼」があげられますよね。
実は、このキャンペーンを立ち上げたのが北岡さんなのです。
車海老や天草大王など地域性豊かな食材を使ったどんぶりは5万杯以上の売り上げを数え、
金額も億越えの経済効果も出しています。
食に興味を持ってもらうことはお金を使っていただくことに繋がりますからね。
 
天草の観光のイメージと言えば夏に海水浴ですが、いまでは四季を通して色んな体験プログラムが用意されています。
初心者にも易しい山登り体験が楽しめるオルレや、トレッキング、11月まで楽しめるカヌーやシーカヤックなど
多岐にわたります。
外国からの観光客も増加傾向にあるそうで、海沿いをサイクリングで楽しむコースも用意されていますよ。
 
観光地である土地の人たちと会話をすることは、都会や外国からの観光客にとっては良い思い出づくりになるようですね。今では京都や箱根といった有名地よりも、田舎に行って写真を撮ることが外国人には人気なのだそうです。
そのインバウンドに応えるためにもガイドやボランティアといった受け入れ体制も重要になります。
雇用がうまれると、尚更地域も活性化すると思います。
 
 
北岡さんは10月から新しい組織でその手腕を発揮していらっしゃいます。今度は南小国です!
熊本県南小国町 まちづくり公社 株式会社SMO南小国のCOO(最高執行責任者)です。
SMOとは「里山マネジメントオーガニゼーション」の頭文字をとったもの。
美しい南小国の里山を守るためには黒川温泉などの観光業だけではなく、畜産業、小国杉の林業、
農業などが一体となってチームをつくりあげることが大切なのだそうです。
里山に息づく自然や人の暮らしから新たな価値を生み出すことをミッションに掲げていらっしゃいます。
 
北岡さんの仕事の内容にはSMO南小国の組織・人員体制の構築・チームビルディング、従業員の意識改革、
総合物産館「きよらカアサ」の経営改善、観光分野における収益モデルの確立、、、などがあります。
あえて客観的な視点から南小国をみながら、地元住民とストレートに話すアプローチをすることで彼らの本音を感じ、
最終的にはお互いがわかり合っていく。その積み重ねも大事だといいます。
いつかそう遠くない未来に、南小国にも目玉になる観光スポットが生まれそうですね。
高知県で出会った気仙沼市の人から、冬はサウナカーというアイデアをいただいたそうですよ。
 
 
0928 5.jpg
 
 
常に情報のアンテナを立てている北岡さんが“ZERO”になれるのは、サウナに入って発汗することで
気持ちもリセットされる時なのだそうです。
ひょっとしたら、南小国の寒い時期にあえて楽しむサウナカーのサービスが実現するかもしれませんね。
これからも地域と地元のひとをつなぐ北岡さんのお仕事を応援しています。
 
 
Sakiko Yoshimoto
 

Program info

熊本市中央区安政町にあるサテライトスタジオ「ZERO」。
金曜日の夜、第一線で活躍する様々な人たちが集まり、ゼロから広がる無限の可能性を求めて、クリエイティブな会話が行われます。
今回はどのようなケミストリーが生まれるのでしょうか・・・