4/18のhitomi dictionary...日本列島改造論(1972年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「日本列島改造論」です
田中角栄は、自由民主党総裁選挙を控えた1972年6月11日に、
政策を現した著書「日本列島改造論」を発売しました。
彼はこの本の中で、「日本列島を高速道路や新幹線などの高速交通網で結び、
地方の工業化を促進する」などの持論を、イタリアやアメリカの例を挙げて展開し、
この年7月に内閣総理大臣となりました。
日刊工業新聞社から刊行された「日本列島改造論」はベストセラーとなり、
この言葉がよく使われました。
1972年といえば、田中角栄が中華人民共和国を訪問し、
日中国交正常化の道が開かれた事を記念して、
中国から日本に2頭のジャイアントパンダ「カンカン」と「ランラン」が贈られました。
山陽新幹線の新大阪~岡山間が開業し
国鉄(現在のJRグループ)は「ひかりは西へ」というキャッチフレーズで宣伝しました。
大塚製薬からは、オロナインH軟膏が、
東ハトからは、素材たっぷり感をそのままに、しっとりソフトに焼きあげた
ケーキ仕立ての焼き菓子「オールレーズン」が発売されました。
週刊少年チャンピオンでは水島新司の「ドカベン」の連載が、
週刊マーガレットでは池田理代子の「ベルサイユのバラ」の連載がスタートしました。
テレビでは、石原裕次郎や萩原健一、松田優作などが出演する
アクションドラマ「太陽にほえろ!」や、
石立鉄男や杉田かおるが出演するドラマ「パパと呼ばないで」
の放送が始まりました。