7/25のhitomi dictionary...いっぱいやっか!(1962年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「いっぱいやっか!」です
明治・大正時代に活躍した文化人の1人、富岡鐵斎(てっさい)は、
(株)山本本家の九代目源兵衛の結婚の際に、「神聖」の毛筆文字を贈りました。
その文字がラベルに使用された日本酒「神聖」のテレビCMが
1962年から放送されました。
CM起用された人気喜劇俳優・伴淳三郎の
「かあちゃん、いっぱい、やっか」というフレーズが印象的で、
全国的に「神聖」ブームを呼び起こしました。
1962年といえば、この年5月、堀江謙一が、小型ヨット「マーメード」で
兵庫県の西宮ヨットハーバーからアメリカに向けて出帆し、
8月にサンフランシスコに到着。世界初の単独太平洋横断に成功しました。
また、キューバを舞台に、アメリカとソ連の冷戦の緊張が核戦争寸前の危機となった
「キューバ危機」が起こりました。
ライオンから日本初、制泡性の洗濯用洗剤「ハイトップ」が発売されました。
ロート製薬からは、胃腸薬「パンシロン」、東海漬物からは「きゅうりのキューちゃん」、
そして、大正製薬からは、日本初のドリンク剤「リポビタンD」が発売されました。
週刊少年サンデーでは、赤塚不二夫のギャグ漫画「おそ松くん」の連載が
学習研究社の「美しい十代」で、みつはしちかこの4コマ漫画
チッチとサリーの二人で知られる「小さな恋のものがたり」
の連載がスタートした年でもあります。
第7回FIFAワールドカップがチリで開催され、
ブラジルが2大会連続の優勝を果たしました。