7/4のhitomi dictionary...地球にやさしい(1991年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「地球にやさしい」です
1990年代始め、世間では、地球環境問題や、人間生活と自然との調和」が
将来の重要な課題になると認識されはじめました。
そんな中、講談社は、「地球にやさしい」というテーマで
本格的にこの問題に取り組む姿勢を打ち出しました。
「地球にやさしい」という抜群のネーミングは、たちまち流行語なり、
講談社学芸局局長の田代忠之は
1991年の流行語大賞表現部門・銀賞を受賞しました。
同じ頃、本来『生態学』という意味ながら、
環境に配慮する思想や活動といった意味で使われるようになった
「エコロジー」という言葉も注目を集めました。
1991年といえば、イギリス・ロンドンで、
第17回先進国首脳会議サミットが開催されました。
また、新都庁が1990年に東京・西新宿の副都心に完成し、
1991年の4月、丸の内から移転して都庁としての業務をスタートしました。
東京芝浦にはディスコ「ジュリアナ東京」がオープンしました。
カルピス食品工業から、牛乳と乳酸菌から生まれ、おいしい純水で仕上げた、
すっきり爽やかな味わいの「カルピスウォーター」が発売されました。
テレビでは、鈴木保奈美。織田裕二、江口洋介、有森也実、千堂あきほ等が出演する
ドラマ「東京ラブストーリー」が放送され、
主題歌になった小田和正の「ラブストーリーは突然に」も大ヒットしました。
また、125場所で通算1045勝、前人未到の勝ち星を積み重ねてきた
第58代横綱・千代の富士が引退を表明したのもこの年です。