10/10のhitomi dictionary...狂乱物価(1974年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「狂乱物価」です
1973年10月、第四次中東戦争が勃発し、
原油価格の高騰により、日本では、第一次オイルショックが起こりました。
さらに、人やお金、物の流れを大きな都市から地方に逆流させ、
地方分散を推進する田中内閣の「列島改造政策」によって、
地価・物価が高騰しました。
この2つの出来事から、1974年に政治家の福田赳夫は
物価の異常な高騰を「狂乱物価」呼び、この言葉が世間で話題となりました。
1974年といえば、非核三原則やアジアの平和への貢献などが評価され、
佐藤栄作が「ノーベル平和賞」を受賞しました。
東京都江東区に、コンビニエンス・ストア1号店となる
「セブンイレブン豊州店」がオープンしました。
永谷園からは、家庭で作るみそ汁と遜色ない
高級インスタントみそ汁「あさげ」が発売されました。
サンリオから、今も人気のキャラクター「ハローキティ」が誕生しました。
週刊少年チャンピオンでは、山上たつひこの「がきデカ」の連載がスタートしました。
映画では、松本清張の長編推理小説「砂の器」が加藤剛主演で映画化されました。
また、寺山修司監督・脚本、八千草薫主演の映画
「田園に死す:が公開されたのもこの年です。
プロ野球の長嶋茂雄は、現役引退を表明し、
「わが巨人軍は永久に不滅です」の言葉と共に選手生活を終えました。