12/19のhitomi dictionary...あげまん(1990年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「あげまん」です
元々は芸人の間で、運気が向上する「あげ」と、
あいだ「間(ま)」の関西の方言「まん」を
組み合わせた意味で使われていた「あげまん」という言葉は、
1990年公開の伊丹十三監督・脚本、宮本信子主演の映画「あげまん」によって
広く使われるようになりました。
映画は愛した男にツキをもたらす芸者上がりの「あげまん女性」と、
彼女に翻弄される男たちの姿を描いた作品で、
劇中「あげまん」という言葉は、「男性に幸運をもたらしたり、運を向上させる女性」
という意味で使われました。
1990年といえば、ドイツで1989年にベルリンの壁が崩壊し、
この年、東西ドイツが統一されました。
また、アメリカのヒューストンで
第16回先進国首脳会議サミットが開催されました。
任天堂から家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」が
キリンビールから「キリン一番搾り 生ビール」が発売されました。
そしてハウス食品からは、「ザクッ」とした食感と
豊かなポテトの風味が味わえるポテトチップス「オーザック」が発売されました。
大阪の花博記念公園鶴見緑地では、「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ、
21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」をテーマに、
国際花と緑の博覧会(通称:花の万博)が開催されました。
ソビエト連邦(現在のロシア)の大統領ゴルバチョフが
ノーベル平和賞を受賞したのもこの年です。
週刊少年ジャンプでは、井上雄彦の「スラムダンク」の連載が、
モーニングでは青木雄二の「ナニワ金融道」の連載が、
そして週刊漫画アクションでは、「クレヨンしんちゃん」の連載も始まりました。