7/23 子供達の夏の思い出が、塾の夏期講習以外にもできますように!と祈る、この頃です!
将棋の世界で中学生棋士が29連勝という素晴らしい記録を作ったことを喜ばしいと思う一方で、今年3月囲碁の世界で天才と呼ばれた人が、グーグル傘下の企業が開発したソフト「アルファ碁」に負け越したこと、また5月には将棋でも、八段の日本人棋士が「PONANZA」と呼ばれるソフトに負けたことを心に留めておかなければならないと感じています。
私たちは嫌が応にもAIが生活の中に入ってくる時代を迎えようとしていて、データ処理、ということだけなら、到底かなわない時代を、今子どもや学生である世代は生きていくことになります。そうしたことを考えると、記憶力や情報処理の速さを重視した今の時代の入試に対応する力を身につけることは、現代ほどは意味を持たなくなるでしょう。iPhoneが発売されて僅か10年なのに、コミュニケーションの手段が、それ以前とは全く変わってしまったように、加速度的な科学技術の進歩は、今の一般の人たちの想像を超えた世界をもたらすに違いありません。
そんな時、例えばこれから10年、20年経って、今の子供達が大人になった時、小学校から高校まで夏休みの思い出が塾に通ったことしかなくて、しかもその時覚えたことなんて、誰だってすぐにわかる時代になってしまっていたら、「あの夏休み、何をやってたんだろう?」って、ちょっと悲しくなることなんてないのかなあ、なんて考えてしまいます。
もちろん、塾でも継続した努力の意味とか、仲間や先生との信頼とか、勉強以外で得られるものは、確かにあると思うのですけれど、そうしたものが得られるのは塾だけではないし、何よりも、頑張っても届かないものがあって打ちのめされた時、そこから立ち上がる力は、圧倒的な力を持つ自然と向き合わなければならない時に、培われるのかもしれないとも感じています。それが辛さを伴うものでも。自然と対峙した記憶は、クーラーの効いた塾で勉強したってことより、将来心の中でずっと意味を持つ思い出として残るような気がしています。
幸せな思い出って言ったら、どんなシーン思い出しますか?なぜ、それは自分にとってなぜ幸せなのだと思いますか?
今年の夏、子供達にも、素敵な思い出できますように!