鎌倉幕府の成立は私にとっては語呂合わせの「いい国作ろう」で1192年でしたけれどが、現在の教科書では１１８５年という説があるとのこと。いろんなことを覚えるのに、語呂合わせやリズムは役に立つものですが、ちなみに3.14で始まる円周率、あなたは何桁まで覚えていらっしゃるでしょうか？

１９９８年の学習指導要項の改定の際、円周率に関して「目的に応じて３を用いて処理」という表現が出た時、多くの人と同様「円周率は３で教えることになったのか！？」と誤解して驚いた人間の一人ではあるものの、私は数学が、かなり苦手でしたし、円周率だって3.14までしか言えませんけれど、先日朝日新聞の「折々のことば」で、英語でのπの覚え方として、Can I find a trick recalling pi easily?　「πを簡単に覚える秘訣がありますか？」という英文が紹介されていました。この英文がどうしてπになるかというと、それは、そこに使われている単語の文字数がヒントになるということなんです。つまり　Can は３文字、Iはもちろん１文字、find が４文字、ということで、Can I find a trick recalling pi easily?という英文を覚えると、3.1415926と、８桁まで覚えることができてしまいます。Native でない人間には、日本語の3.14 の方が楽なように思えますけれど、外国語でも、言葉遊びでいろんなことを習得する方法があるという共通点の存在を知るのは楽しいですし、似たようなことは、惑星の並びの覚え方にも表れています。

私は日本語で「水金地火木土天海冥」と覚え、一時期海王星と冥王星の位置が変わった時には「水金地火木土天冥海」だったようですが、現在はご存知の方も多いように、冥王星は惑星から「準惑星」へと定義が変わりましたので、「水金地火木土天海」で終わりとのこと。この惑星の並び、英語では My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizza.　「私のとっても教養ある母が、ちょうど今、私たちに９枚のピザを出してくれた」という文でした。MyがMars、Very がVenus, Educated が earthと、それぞれの単語の頭文字が惑星の名前の頭文字と一緒という覚え方でした。MがMercury, JがJupiter, SがSaturn,　UがUranusとなります。ただ、この英語での覚え方からも冥王星 PlutoのPのPizzaが不要になりましたから、海王星Neptune の Nで終わらせるため、現在は、My Very Educated Mother Just Serves us Nougat のように、nougat や nachosを最後に置くようになってしまったと聞いています。あなただったらnougatとnachosのどちらで覚えますか？それとも、それ以外にnで始まる単語、オリジナルで使ってみたいですか？

Kumamoto Curio 今日のBGMは　“Castle on the Hill” by Ed Sheeranでした。