ご機嫌いかがですか?千田浩未です。

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「フィンランド」と聞いて思い浮かべるイメージ、何かありますか?

センター試験にムーミンが登場したことで、話題になったフィンランドですが、世界的な学力比較調査で常に上位を誇るこの国の教育に興味があり、先日、フィンランド・スタディ・ツアーの報告会に出かけました。

まず、フィンランドでは、小学校から大学まで、授業料が全て無料!家庭環境で、機会の不平等が生まれることが少ないということは、大きな違いを生みます。さらに、かの国では学校のほとんどが公立である、というのも、ポイントだと感じた次第です。というのも、日本のように経済的に可能なら塾や私立という選択肢が、フィンランドにはないため、自然、地元の公立校を良くしよう、と親が意識する、ということにつながります。さらに、勤務する先生は、その学校の校長先生が任命し、ほとんど異動がありません。これは、アメリカも同様ですし、ぜひ日本でも導入してもらいたいシステムです。異動がなければ腰を据えて地域の子供と取り組むことができますし、そうなると、自分の子供を担当する公立の先生には優秀な人に来てもらいたい、と親の意識も高まります。

もちろんその背景には、消費税24%という現実がありますけれど、天然資源が限られているので、人材こそ貴重な資源として国にとって優先事項である!と考えるのは、日本にも当てはめる事ができるはず。

また課外授業や部活がありませんので、教師は授業の質を高めることに集中できますし、小学校では宿題もほとんどありませんから、子供達は仲間と自然の中で遊び、学ぶという時間が得られるだけでなく、教師も提出物チェックに時間をかける必要が無い、という一石二鳥の状況となります。

さらにいじめに関しても、ユニークなアプローチが取られています。いじめは、どうしても被害者と加害者に目が向けられがちですが、フィンランドでは「傍観者を作らない」ということに焦点を当てているんです。日本でのいじめを語る際、「誰々君、誰々さんがいじめられているのはわかっていたけれど、自分がいじめられるようになるのが怖くて何もできなかった」という話をよく聞きます。フィンランドでは、いじめをすることに傍観者が否定的反応を示す、もしくは、傍観者は被害者に対して協力的であることを、加害者に対し子供達自身が明確にするシステムがあるというのは、今回の報告会での学びの一つでした。「傍観者を作らない」—それは教育だけでなく、会社でも社会全体でも大切なように思えます。

 

Kumamoto Curio 今日のBGMは “I Could Not Ask for More” by Sara Evansでした。

番組内容

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