ダマスキナドール 伊藤恵美子さん
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あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
今日は、象眼師の伊藤恵美子さんがゲストでした。
◆プロフィール
伊藤 恵美子 (いとう えみこ) 金工家 象眼師
●留学歴、受賞歴など
2003年
熊本県伝統工芸館にて、伝統工芸後継者育成事業(肥後象眼)に参加。
2007年9月
くらしの工芸展入賞。『熊本伝統工芸協会賞』受賞。
2008年
5月
伝統工芸日本金工展入選。東京三越。
西部伝統工芸展入選。福岡三越、大分トキハ、熊本鶴屋。
6月
『伊藤恵美子象眼展』個展。イクイップメントフロア。
9月
『伊藤恵美子象眼展』個展。Cafésalonフルカワ。
2009年
1月
技術、デザイン習得のためスペインへ留学。
(九州電力若手工芸家国内外派遣制度)Ildefonsosuwarez師に師事。
9月
佐賀県・熊本県工芸家交流展参加。熊本県伝統工芸館
くらしの工芸展入賞。『熊本県賞』受賞。
12月
『伊藤恵美子象眼展』個展。くまもと阪神美術画廊。
技術、デザイン習得のためスペインへ再留学。
Marianosanfelixmartin師に師事。
2010年
5月
西部伝統工芸展入選。
10月
渡欧。
2011年
2月
『伊藤恵美子象眼展～incrustar～』個展（以後毎年開催）。陶季。
4月
伝統工芸日本金工展『新人賞』受賞。
西部伝統工芸展『鶴屋百貨店賞』受賞。
『伊藤恵美子象眼展』個展。県民百貨店美術画廊。
8月
熊本若手5人展。韓国・テジョン市
10月
彫金研修(6か月)名古屋、東京。
2012年
9月
重要無形文化財「銅鑼」伝承者育成研修会参加化。金沢。（2年）
2013年
4月
『伊藤恵美子象眼展』個展。県民百貨店美術画廊。
5月
アレーズネイルコンペ『スポンサー賞』受賞。ＮＹ（トライベッカ）LotusSalon。
10月
クマモト未来イノベーションアワード受賞
渡欧。
2015年
6月
『伊藤恵美子象眼展』個展。ギャラリーアーク
ほか、個展、グループ展多数参加。
現在に至る。
●ホームページ、ブログなど：
◆「ダマスキナドール」について基本情報をお願います。
DAMASQUINADOR （ダマスキナドール）
熊本県玉名郡和水町江田３０２ 肥後民家村『中原家の蔵』右。
営業時間 ＡＭ１０：００～ＰＭ０５：００
（民家村自体は０９：００～オープン）
休村日 毎週月曜日 １２月２６日～１２月３１日
問い合わせ先 ０９０－７１６６－４７９４（伊藤）
◆伊藤さんのつくる象眼の特長を教えてください。
熊本の伝統工芸である、肥後象眼とスペイン・トレドの伝統工芸である
ダマスキナード（スペイン象眼）の融合。
熊本の重厚感溢れる品のよさ、空間美と、
スペインの華やかな装飾技術を掛け合わせたものです。
具体的には、肥後象眼ではあまり使わない、細い金、銀線（０．０８ミリ）を
使って装飾していき、その上から、細かな彫をかけていきます。
技法は、肥後と同じ、布目象眼という技法なのですが、仕上げの仕方も、
日本の技法を使っています。スペインは乾燥している国なので、
仕上げも被膜をつけて、オリーブオイルで拭きあげて終了なのですが、
そのままでは日本では湿気が多く錆びてしまいます。肥後象眼の仕上げの仕方は
あえて錆をつけて、それ以上錆びないように錆止めの加工をするのですが、
それがお茶で炊くことでタンニンと結合して、それが錆止めになるのです。
使っているものもエコロジーで地球にやさしいです。
しかし、そのスペインの仕上げの仕方はワイルドで、ニトロ（ダイナマイトの材料）と
薬品を高熱で炊き、そこに鉄を投げ込むという、、、。『ぼんっっっ！！』爆発音とともに
作業が進みます。もちろん水が一滴でも入ろうものなら大爆発です。
『材料持って帰ってやるといいよ』といわれのですが、空港で捕まるのは嫌なので
遠慮しておきました。
遠慮しておきました。
◆工房「ダマスキナドール」オープンに至った経緯を、説明お願いします。
今までのアトリエでは常設で作品をお見せできるスペースがなく、
お問い合わせいただいた方にしか訪れていただくことが出来ない環境でした。
誰でも自由に見ていただけるような場所ができたらなという気持ちでおりましたところ
今回のお声かけをいただき、オープンすることになりました。
実は６，７年前にも同じ場所にと提案をいただいたことがあったのですが、
その当時は正直そこが魅力的には感じなかったのですが、今、大人になって？！
スペイン生活を経験したからこそ？！改めて、民家村の自然あふれる中にある
古民家の雰囲気や今いらっしゃる作家さんたちにこれまでの雰囲気と
違うエリアになるのではという空気感を感じ、移転を決意したのでした。
更に、県外に工房を移すことを考えて準備をしていた時にお話をいただき、
熊本の作家なのに、そういう場所をつくることをしないで離れるのはいかがなものかと思い、
やはり熊本でやってみようと思ったのでした。
◆「ダマスキナドール」の意味は？
「ダマスキナドール」には、どんな作品を展示しているんですか？購入もできますか？
『ダマスキナドール』とは、スペイン語で、『象眼師』という意味です。
アトリエの名前を悩んでみたのですが、そのままつけました(笑)
ちょっと長くて覚えにくい名前で申し訳ありませんが、『騙す気など、、、ない』・・・的な。
あ、『ダマスキナード』が、『スペイン象嵌』なので、からめて、、、あはは。
ダマスキナドールの『ドール』とは『～師（士）』という意味で、マタドールとかと同じ感じです。
スペインの師匠に国から仕事として認められたものが使える名前だといわれたのですが、
定かではありません（笑）
アトリエには常時作品を展示販売しております。ペンダントやピアスなど、
アクセサリー類や額装された作品などです。そんなに広い場所ではないのですが、
ゆっくりみて頂けるかと思います。そして、前職が雑貨屋であったのもありまして、
スペインやイギリス、ドイツ、フランス等周辺諸国で見つけた雑貨や、
文房具、アクセサリーなども一緒に販売しております。
◆これからどんな活動をしていきたいですか？
前回出演させていただいてから、やってきたことを振り返ると、
韓国やＮＹなどでの展示もさせていただき、もっといろんなところで、
いろんな方々にみて頂けたらと思っております。
熊本発信のアイテムがいろんな国の方々に興味を持っていただけたらと思っております。
民家村に訪れてたまたま私のアトリエに来て、興味をもっていただけるのも
またうれしいことですし、グローバルな視野からみて頂けるのも
またうれしいことだと思っています。
またうれしいことだと思っています。
熊本では報道されなかったのですが、そのＮＹのコンペでは東洋人では
私だけが賞をもらったんですよ☆、、、
告知だけはあったのに、結果は報道されず、、、。残念。
告知だけはあったのに、結果は報道されず、、、。残念。
◆これまでの活動通じての印象的なエピソードなどあれば、お願いします。
グローバルでつながるのですが、グローバルビートの酒井良枝さんのお宅に
スペインに行くと必ず遊びに行っています！
スペインにいるときにたまに私の話もしてくださったりしていただいて（笑）
友人から安否確認に酒井さんが活躍しているといわれました（笑）
初めてスペインに行った時からのつながりで、
それこそ、ＦＭＫさんに紹介していただいて、
それこそ、ＦＭＫさんに紹介していただいて、
ほんとにうれしかったです！！とっても素敵な方で、大好きです！
良枝さんは琴の奏者としてスペインで活躍されていて、
日本とスペインの伝統のミックスをされた作品もつくっていらして、
とても感覚でお話ができるかたがスペインに行ってすぐにお会いできたのは
本当に宝だと思っています。
すべては人との出会いで動きや、考え方も変わっていくと思うので、
出会いはこれからも本当に大切にしたいと思います。
また遊びに行きますね♪良枝さん♪
とはいっても、私がいつも滞在しているトレドから、１００キロ弱離れていて、
公共交通機関では２時間ほどかかるのです。でも、また行きます♪
◆今後、やってみたい夢などありますか？
これからの活動にちらりと書きましたが、海外での展開です。
自分の展示会だけでなく、スペインの作家さん達との交流展みたいなことが
出来たらいいなと思っています。
やってみたい事としては、建築的なことに絡み、広い壁の装飾に象眼で
なにか表現したいなぁと思っています。ただ、時間もお金もかかるので、
なかなかすぐにはできないかもしれないのですが、いつかやりたいと思います！
◆熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどあれば教えてください。
今後のお知らせです。
アトリエ『DAMASQUINADOR』での展示販売も行っておりますが、
そこ以上に一気に私の作品が見れる機会が間もなくあります。
毎年、展示会をさせていただいております、黒髪の『陶季』さんで個展開催です。
来月の１１月７日（土）～15日（日）まで。
詳しくは、陶季さんＨＰまたは、伊藤のＨＰで。
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓