「株式会社和える」

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会社のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社和える」のヒミツに迫ります。
 
「株式会社和える」は、日本の伝統産業の技術を用いた0~6歳向け日用品の、
企画・開発・販売を手がけています。
石川県の山中漆器の器、徳島県の本藍染のタオル、愛媛県の和紙のボールなど、
赤ちゃんや子どもたちにやさしく、大人にも使いやすいものづくりをしています。
また、日本の伝統の再構築やブランドプロデュース、
空間プロデュース事業なども行っている会社です。
 
今日お話を伺ったのは、「株式会社和える」京都直営店
『aerugojo』ホストマザー(店長)の田房夏波さんです。
 
Q 「和える」という社名の由来を教えてください。
 
ロゴマーク_特大.jpg

『21世紀の子どもたちに、日本の伝統をつなぎたい。』
その想いから、「0から6歳の伝統ブランドaeru」は誕生しました。
「和える」という社名は、ごま和えや白和えなど、お料理の「和える」からきています。
日本の伝統や先人の智慧と、今を生きる私たちの感性を、混ぜるのではなく和えることで、
それぞれの本質を見極め、魅力を活かしながら新たな価値を生み出していくという想いが
込められています。
会社の創業は2011年で、当時大学4年生だった代表の矢島が、ビジネスプランコンテスト
「学生起業家選手権」優秀賞の賞金を元手に設立しました。
オンラインショップと百貨店での販売から始まり、2014年7月に東京直営店の
『aerumeguro』、2015年11月に京都直営店の『aerugojo』をオープンしました。
 
 
Q 「和える」では、さまざまな商品を販売されているようですが、
もっともヒットした商品はなんですか?
その商品は、いつごろどんなきっかけで誕生した商品ですか?
累計でどのくらい売れた商品ですか?
 
2012年にできた『こぼしにくい器シリーズ』は人気があります。
器の内側に『返し』をつけることで、食べ物がすくいやすく、こぼしにくいという機能を持った器です。
「お子様が一人で食べるのを応援したい」という想いから生まれました。
今は4つの産地の職人さんにお願いして、愛媛県の砥部焼、徳島県の大谷焼、
青森県の津軽焼、石川県の山中漆器と、同じデザインの器を、磁器・陶器・漆器で
おつくりしています。これまでに、累計で2万枚以上をお届けさせていただきました。
 
Q 上記商品の開発ポイントがあれば教えてください。
 
人気の秘密は、こぼしにくいという機能性の高さに加えて、
幼少期からホンモノを長く使うことができる、一生モノであるという点です。
職人さんが心をこめて作った器を普段から使うことで、丁寧に大切にモノを扱うことや、
落としたら割れてしまうことなどを、子どもたちに学んでもらえたらと考えています。
また、aeruの器は、割れてしまってもお直しをさせていただいています。
 
Q 「和える」の商品は、グッドデザイン賞を受賞したものがあるそうですね。
詳細を教えてください。どんなポイントが評価されたのでしょうか?
 
『こぼしにくい器シリーズ』と、『こぼしにくいコップシリーズ』です。
コップは、お子さんの小さな両手で包み込むときにも、大きくなって片手で飲むときにも
ぴったりなサイズにつくられています。
段差があるので、指のひっかかりがよく、落としにくいカタチです。
『こぼしにくい器シリーズ』と同じく、機能性の高さと、日本の伝統産業の技術に幼い頃から
触れられること、長く愛着を持って大人になっても、
お茶を飲んだり、日本酒を呑んだりと、使い続けられるデザインであることが評価されました。

●こぼしにくい器

こぼしにくい器_使用イメージ.jpg

こぼしにくい器_使用イメージ3.jpg
 
●こぼしにくいコップ
 
こぼしにくいコップ.jpg
 
Q6上記商品は、どんなターゲットを狙った商品ですか?
 
もともとは、生後半年前後の、離乳食をはじめたばかりの赤ちゃんのために作りました。
赤ちゃんや子どもたちが使いやすく、大人になっても使えるようシンプルなデザインを心がけました。
最近では、介護の必要な方や、障がいをお持ちの方にもお使いいただくようになり、
気がつけばユニバーサルデザインになっていました。
ご家庭だけではなく、保育園や幼稚園、旅館やホテル、介護の現場でも、
導入をご検討いただくことが増えてきております。
 
Q 現在、熊本県伝統工芸館で開催中の「くらしの中にいいデザイン」というイベントにも
「和える」の商品が展示されているとのこと。詳細を教えて下さい。
 
aeruの商品で、グッドデザイン賞をいただいた、『こぼしにくい器シリーズ』と
『こぼしにくコップシリーズ』を展示していただいています。
3月27日(日)まで、実際にお手に取ってご覧いただくことができます。
 
会場:熊本県伝統工芸館2階企画・常設展示室
入場料:一般210円、大学生130円、高校生以下無料
休館日:月曜日
 
くらしの中にいいデザイン:http://kumamoto-kougeikan.jp/cn115/cn118/pg1473.html
熊本県伝統工芸館:http://kumamoto-kougeikan.jp/
 
Q インターネットでの販売が好調とのことですが、
ネット通販サイトやおススメ商品などあれば教えて下さい。
 
インターネットでは、aeruのオンラインショップでご購入いただくことができます。
aeruの一番最初に誕生した商品である『徳島県から本藍染の出産祝いセット』も、
ご好評をいただいております。
 
本藍染出産祝いセット中身.jpg
 
江戸時代から続く伝統的な技法を使って、化学薬品を使わずに、自然の恵で染め上げた
産着・靴下・フェイスタオルの3点を桐箱にお入れしたものです。
 
Hon-aizome craftsman.jpg
 
お孫さんやご友人への出産お祝いだけではなく、企業の方が、お取引先の方の出産祝いに
選んでくださったり、福利厚生の一環で社員さんへの出産祝いとして
贈っていただいたりすることもあります。
 
Q そのほか「和える」に関する面白いエピソードなどあればお願いします。
 
会社のことを「和えるくん」という1人の人格として考えています。
3月16日に5歳のお誕生日を迎える男の子です。
「和えるくんなら、これはどんな言い方をするだろう」と、いつも社員同士で話しています。
わたしは、aerugojoのホストマザー(店長)なのですが、aerugojoのお母さんという意味なのです。
みなさんをお迎えしています。京都直営店『aerugojo』は、和えるくんのおじいちゃん、
 
京都直営店aeru gojo.jpg
 
おばあちゃんのお家、東京直営店『aerumeguro』は、和えるくんのお家というテーマです。
 
東京直営店aeru meguro.jpg
 
Q そのほか、オススメの商品、イベント、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
九州では、「くらしの中にいいデザイン」以外にも、鹿児島市の山形屋さまと、
佐世保市の佐世保玉屋さまの子ども用品フロアで、aeruの商品をご覧いただくことができます。
 
オンラインショップもございます。
東京と京都には直営店がございますので、ご旅行などの機会があれば、
お立ち寄りいただけると嬉しいです。
 
オフィシャル・サイト:https://a-eru.co.jp/
 
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