「株式会社 九十九島グループ」

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会社のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社九十九島グループ」のヒミツに迫ります。
 
「株式会社九十九島グループ」の本社は長崎県佐世保市にあります。
「九十九島せんぺい」でおなじみ、お菓子の製造・販売を手掛けている会社です。
 
今日お話を伺ったのは、
「株式会社九十九島グループ」佐世保営業部法人営業係の福田英樹さんです。
 
Q1「九十九島グループ」という社名の由来を教えてください。
 
昭和23年佐世保に小さな菓子店として誕生
昭和26年長崎銘菓「九十九島せんぺい」が誕生
昭和30年株式会社九十九島せんぺい本舗へ改組
昭和44年エスケイ株式会社設立
平成7年株式会社九十九島エスケイファームへ社名変更
(株式会社九十九島せんぺい本舗+エスケイ株式会社を統合)
平成17年株式会社九十九島グループとしてスタート
 
当社の一番の看板商品でもあります「九十九島せんぺい」は創業者がその当時あまり知られて
いなかった西海国立公園指定の「九十九島」の風景に魅せられこれをお菓子にのせて
全国の方へ知っていただきたいとの想いでネーミングされました。
このような想い同様に社名にも「九十九島」が使用されていると考えられます。
 
Q2「九十九島グループ」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか?
 
当社は地域の方に商品を愛され支えられ、今でもお菓子創りができることに感謝しております。
これからも、地域の方はじめ、お客様、まわりの方への感謝の気持ちを忘れることなく、
新たなことにもチャレンジしていく会社でありたいと考えています。
 
経営理念「喜びを創り、喜びを提供する」
社是感謝と報恩、創意と工夫、本気と誠実
経営信条1、私達は、お客様に喜ばれることを自らの喜びとする。
1、私達は、夢を語り合い、ナンバーワンをめざし、日々チャレンヂする。
1、私達は、プロとしての自覚と真の勇氣をもち、感動をもたらす。
1、私達は、高い目標を掲げ、執念を燃やし、必ず達成する。
1、私達は、更なる高い価値の創造により、物心両面の豊かさを実現する。
 
Q3「九十九島グループ」の歴史の中でもっともヒットした商品は何ですか?
その商品は、いつごろどんなきっかけで誕生した商品ですか?
累計でどのくらい売れた商品ですか?
 
もっともヒットした商品は「九十九島せんぺい」です。

せんぺいロゴ紫2.jpg

せんぺい取り出し画像.JPG
 
せんぺい皿もり 6枚.JPG

実は当社が製造販売してると知られていない隠れた人気商品は
「アニーおばさんのチーズケーキ」(カース・ケイク)です。

カース実画像-中.jpg
 
長崎オランダ村が誕生し、船で渡るエリアに「タンテ・アニー」という4坪ほどの小さなお店から
始まりました。タンテ・アニーとはオランダのミデルブルクにバターやミルク、チーズで
おいしいケーキをつくる名人「アニーおばさん」(タンテ・アニー)がいて
彼女の名前が由来のお店です。そこで自慢のチーズケーキが「カース・ケイク」です。
オランダ産のゴーダチーズをふんだんに使用しておりコクがあり濃厚なチーズケーキが
特徴です。これがいつしか、バスガイドさん、添乗員さんのなかでも評判となり、
口コミで修学旅行生をはじめ、一般のお客様にも伝わりました。
オランダ村がなくなり、ハウステンボスとして誕生し25年目を迎えます。
今でも、タンテ・アニーに来られるお客様で「修学旅行のときに買った。」と
お子様連れでお越しいただいたり、修学旅行の学生さんが「先輩に頼まれた。」と言って
お店を探して購入頂いています。
累計での数字は非公表。過去の記録で1日1,000万円を超える売上げもありました。
今でも不動のハウステンボス人気NO,1商品「アニーおばさんのチーズケーキ」です。
 
Q4上記商品の開発ポイントがあれば教えてください。
 
先に記述した内容と重複しますが・・
商品・・・テーマパークのコンセプトである「オランダの街なみ」が背景にあるため、
オランダのチーズにこだわったことです。また、しっとりと焼き上げる職人のわざ。
ビス生地とチーズの絶妙なバランス、特に風味豊かなゴーダチーズのフィリングに
負けない土台のビス生地の開発には苦労があったようです。
 
その他・・・
口コミで広がったことがお客様から永年愛され続けられているポイントだと考えています。
 
Q5「九十九島せんぺい」では、オーダーメイドのサービスもあるそうですね。
 
九十九島せんぺいに書かれている「九十九島」の白い文字を当社では「リン」と呼んでいます。
これは、卵白・砂糖・酢などを混ぜ合わせたものでできています。
これを、今でも職人が透明の下敷き(セル板)のようなもので一枚一枚、
リンの刷り込み作業を行っています。この作業ができるようになるには
最低3ヶ月~6ヶ月以上かかる職人技です。
この、リン掛け作業に用いるセル板に刻まれる文字を変更することでお好きな文字がかけます。
お客様のご要望に応じてお答えするものが「オーダーメイドせんぺい」です。
 
受注条件:金額で¥15,000~(税込)以上のご注文よりお受けいたします
別途で型代などの発生はありません。
また、通常九十九島せんぺいの2割増しでの販売となります。
例)18枚¥1,080(税込)→18枚¥1,296(税込)

感謝せんぺい.jpg
 
Q6インターネットでの販売が好調とのことですが、
ネット通販サイトやおススメ商品などあれば教えて下さい。
 
オススメ商品名「九十九島せんぺいRetoro」
内容九十九島せんぺい20枚入
税込み¥1,350
 
POPデータ.jpg
 
企画概要西海国立公園60周年を記念して1950年代のパッケージを復活させ
限定数量にて販売している記念商品。
封入しているしおりには西海国立公園観光ポスター初代のものとされる
同年代製作のものを佐世保市に許可を頂き使用しています。
 
Q7「九十九島グループ」の歴史の中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
 
2005年11月の事ですが、当時映画でも話題となっつていた「ハリーポッター」の映画に
出演された2名の方がお忍びで工場見学に来られました。
さすがにハリー役を演じた主役の人はこられなかったですが、ハリ―が通う魔法の学校で
ホウキに乗り球技のような対抗戦のシーンがあったかと思います。
そのシーンに出演されていたなかの2名の方です。
工場見学は「九十九島せんぺい」のラインを中心に見学シテいただき、
せんぺいのリン掛け作業を実際に体験していただき、大変喜んで帰っていかれました。
今では楽しい印象深い思い出です。
 
Q8そのほか「九十九島グループ」に関する面白いエピソードなどあればお願いします。
 
昭和63年3月22日に当時大変人気のあったオランダ村に新たに
物販のオリジナルショップが誕生しました。
その時、当社でもショップオリジナルの3品を提案し販売することとなりました。
一番最初の繁忙期をゴールデンウィークに迎えることとなりました。
ゴールデンウィークには今までにない入場者の方が訪れ、
閉園後も車の大渋滞が続きました。
その当時は今ある「第2西海橋」もなかった時代ですので想像がつきます。
通常、40分で会社との行き来ができるところ、当時の担当者からは4時間ほどかかったと
聞いています。聞いただけでどれほどの状況か驚きます。
この経験を踏まえ、翌年よりオランダ村近くの民宿をかり、5-6名体制で備えたそうです。
今でいう、合宿です。「商品が売れて楽しかったのはもあるが、
家に帰りたいという気持ちもあったと。」昔を思い出し話しておりました。
 
Q9そのほか、オススメの商品、イベント、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
福田本人が専任担当として昨年11/20からスタートさせました新ブランドの紹介を
させて頂きます。これは先ほどの質問にもありましたオーダーメイドせんぺいを更に
全国の法人様に向けて作らせていただいたものです。
特徴としては、贈答品に特化し、箱も白を基調に高級感のある材質を使用し、
更にオリジナル掛け紙もご用意しております。掛け紙にはお好きな文章が入れられます。
もちろん、おせんぺいにもお好きな文字が3種類までおつくりできます。
ご使用用途は周年記念、株主総会、祝賀会、開店記念などさまざまなお祝い・お喜びの
シーンでお使いいただけるご提案です。
 
オフィシャル・サイト:http://www.99grp.co.jp/
 
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