「南阿蘇鉄道株式会社」
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企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
特別編では、熊本地震からの復興に関する話題もお届けしています。
明日は「南阿蘇鉄道株式会社」のヒミツに迫ります。
被災した枕木の交換費用を寄付する制度、
「被災まくらぎオーナー募集」について伺います。
お話を伺ったのは、南阿蘇鉄道株式会社 運転士の山本英明さんです。
Q 「南阿蘇鉄道」の基本情報を教えて下さい。
問合せ先
南阿蘇鉄道 高森駅 電話 0967-62-0058
オフィシャル・サイト:
Q まず、「南阿蘇鉄道」の歴史について教えてください。
1985年に旧国鉄高森線より第三セクターとして南阿蘇鉄道が誕生し、
地元住民の足として運行しおります。立野~高森間総延長17.7キロであり、10駅があります。
南阿蘇鉄道は雄大な世界有数のカルデラの中を走る鉄道であり、
風光明媚な風景を楽しむことができます。沿線には多くの湧水や鉄橋などがあり、
観光列車トロッコ列車は多くのお客さまに楽しんでいたいております。
Q 4月の「熊本地震」の際、「南阿蘇鉄道」の様子は、どうでしたか?
4月16日の熊本地震の本震により、橋の変形・土砂崩れなど甚大な被害が発生しました。
また6月の大雨による災害での2次被害もありました。
7月31日に中松-高森間の一部を運転再開し、トロッコ列車も同様に同区間で
運転再開しました。まだ立野~中松間の復旧の目途は立っておりません。
Q 現在、枕木オーナー募集を実施しているそうですが、詳細を教えてください。
4月の熊本地震の被害の中で立野~長陽間にありました、
今年度交換予定のまくらぎを保管していた資材置き場が土砂崩れにより被災しました。
中松~高森間運行する上でまくら木交換などによる路線の維持を行い、
被災したまくら木368本の敷設費用を皆様のご支援していただきたいとの目的で
被災まくらぎオーナーを募集いたします。
まくら木の大きさによって3種類あり、15000円の並まくらぎ、22000円の橋や分岐まくらぎ、
25000円の分岐、橋まくら木となっております。
そのうち25000円は皆様のご支援により予定の本数に達しました。ありがとうございます。
ご支援いただきますと、実際にまくら木が敷設されてから1年間オーナー様として
プレートをまくら木につけます。
プレートにはお名前・メッセージを記入する事が出来ます。
ご希望のオーナー様には送料負担ではありますが、1年後にプレートをお渡しすることもできます。
(高森駅でお渡しも可能です)実際の被災まくら木は、駅の前に敷設するとは限らない為、
敷設した時には、その写真とトロッコ列車優待券をプレゼントいたします。
実際にまくら木敷設には全線開通をお待ちいただく場合もございますので、ご了承ください。
Q 「南阿蘇鉄道」には、日本一長い駅名の駅が存在することは有名ですが、詳細を教えて下さい。
1992年平成4年に開業し、よみ仮名が22文字あり、日本一長い駅名であります。
2001年に一畑電気鉄道の古江駅が「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅」
(読み仮名24文字、正式表記18文字)に改称され、日本一の座を同駅に明け渡したが、
同駅が2007年(平成19年)5月21日に「松江イングリッシュガーデン前駅」
(正式表記で14文字、読み仮名で16文字)に改称されたため、
当駅は読み仮名で日本一に返り咲きました。
現在も駅には自動車等ではいくことが可能で、駅名表は、他の駅とは異なり、
「日本一長い駅名」と記載しており、大きく表示しております。
Q 「南阿蘇鉄道」というと、トロッコ列車が有名ですが、詳細を教えて下さい。
南阿蘇鉄道として開業した年の夏よりトロッコ列車を運行開始し、
観光の目玉として多くのお客さまにご乗車頂いております。
風景の奇麗な路線と水源などを間近に眺めながら観光案内するトロッコ列車です。
現在も部分運転再開からトロッコ列車も運転しており、土・日・祝日に1日3往復しております。
御予約等は受けていませんが、当日高森駅にて10時より先着順に切符を販売します。
これからの季節は紅葉や阿蘇の雄大な山々を眺めながらのんびりとした時間を楽しむことができます。
ぜひ皆様のご乗車心よりお待ちしております。
Q あなたの一番好きな「南阿蘇鉄道」の風景は、どんなところですか?
沿線には阿蘇の五岳・水源などたくさんの風景が見えます。
その中で見晴台駅周辺の沿線はトロッコ列車で乗車していただくと、阿蘇の山々を一望でき、
心地よい風が風情を出してくれます。
その他、沿線には数多くの水源があり、吉田城御献上水汲み場は列車からも
水源を見ることができます。
Q そのほか、「南阿蘇鉄道」から熊本県民にPRしたい案件があればお願いします。
私は、運転士になってこれから運転するというときの地震であり、このように被害が出る事が
とても悲しく思っていました。中松駅~高森駅間を7月31日に運転再開し、
トロッコ列車も運転ができさまざまの県内の方々を始め、全国からのご支援に感謝しております。
全線復旧に見通しは立っていません。様々な支援の形として被災まくらぎオーナーも現在募集中です。
南阿蘇鉄道WEBショップも開設しており、グッズの販売や記念切符セットなど販売しております。
1つひとつの支援が私たちの活力となっております。
列車の安全運行・全線復旧に向け皆様のご支援を宜しくお願い致します。
南阿蘇鉄道株式会社 オフィシャルサイト