毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。

毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。

 

今日ご紹介するのは、現在公開中の「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」です。

「FMK Morning Glory」の前任者、松崎ひろゆきさんが、トム・クルーズが大好きだったので、この「キネマのススメ」のコーナーでは、トム・クルーズ映画がたくさん紹介されてきました。

「トップガン」「ミッション・インポッシブル」シリーズ、「ジャック・リーチャー」シリーズなどなど、ヒット作も数多いトム・クルーズ。

先輩松崎さんからの伝統を受け継いで、やっぱりわたしく松村奈央も「トム・クルーズ押し」でいきたいと思います。

いまやハリウッドでは、「最後の映画スター」と言われるくらいに大作映画に欠かせない大スターになっています。

 

そんなトム・クルーズが、今回、新しいジャンルの映画にチャレンジしていると話題となっているのが、この作品です。

夏といえば、ホラー映画やお化け屋敷ですよね！

子どもの頃、この時期テレビで放送されるホラー映画を見て眠れなくなったという人も多いと思います。

今日ご紹介する映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、ホラーとアクションが

ほどよくブレンドされた、夏休みにピッタリの1本。

トム・クルーズの新境地とも言える作品です。

 

「ザ・マミー」というタイトル通り、この映画のテーマは、ミイラ！

1932年のホラー映画「ミイラ再生」を、最先端技術と人気キャストで現在に甦らせました。

この「ミイラ再生」、「ハムナプトラ／失われた砂漠の都」として1999年にリメイクされ、大ヒットしているんですが、今回の「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、よりオリジナルに近い作品になっています。

 

では、そのストーリーを少し紹介しましょう。

古代エジプト。女王になるはずだった王女アマネットは、女王になる夢を絶たれ、

その怒りから魂を邪悪な死神・セトと契約を結んでしまいます。

王やその家族、赤ん坊まで殺したアマネットは、神官たちに捉えられ、石の棺に厳重に封印されてしまいます。。

それから2000年後、中東の戦闘地帯で、１つの石棺が発見されます。

発掘に立ち会った米軍関係者のニックは、考古学者のジェニーと共に輸送機で石棺を

イギリスに運ぼうとしますが、途中でトラブルが発生。

ジェニーは脱出したものの、飛行機は郊外へ墜落。

しかし、ニックは、不思議なことに傷一つない姿で生還します。

実は、石棺に収められていたのは、ミイラとなったアマネットで、ニックは、ミイラの呪いにかけられたのでした、

アマネットは、2000年の眠りから目覚めようとしていました・・・・。

 

主人公のニックを演じるのは、もちろん我らがトム・クルーズ。

ヒット作を数多く持つトムですが、この作品は彼の主演作史上最大の

オープニング世界興収を記録したことでも話題です。

また、呪いの王女アマネット役を「キングスマン」で女暗殺者を演じていたソフィア・ブテラ、物語の鍵を握るジキル博士役を、「グラディエーター」のラッセル・クロウが演じています。

 

この「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、ユニバーサル映画の巨大プロジェクト

“ダーク・ユニバース”の記念すべき第1作でもあります。

このところ、さまざま映画会社が取り組んでいる「ユニバース」というコンセプト。

一つの世界観を共有して、さまざま主人公をクロスオーバーさせていくという手法ですが、最も成功しているのが、「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」が世界観を共有している「マーベル・シネマティック・ユニバース」。

これに対抗するべく「DCコミック」がスタートしたのが、「DCエクステンディット・ユニバース」。

スーパーマンやバットマン、ワンダー・ウーマンが登場しています。

 

これらのプロジェクトの成功を見ていたアメリカで2番目に古い歴史を誇る映画会社ユニバーサルは、もともと人気キャラクターをたくさん保有する映画会社です。

「魔人ドラキュラ」、「透明人間」「フランケンシュタイン」「半魚人」「狼男」など、数々の傑作モンスター映画を生み出しています。

その、歴史あるモンスター映画を、豪華キャストとスタッフの手によって21世紀に新たに蘇らせようというのが、この“ダーク・ユニバース”のプロジェクトなんです。

 

今後のラインナップも続々と決まっていて、次回作は「フランケンシュタインの花嫁」の予定で、フランケンシュタインの怪物役を、ハビエル・バルデムが。

その後も「透明人間」をジョニー・デップが演じることも発表されています。

また、今回登場する秘密組織「プロディジウム」やジキル博士は、“ダーク・ユニバース“の世界観を共有するポイントとして、それぞれの作品に登場します。

今回の作品でも「プロディジウム」の秘密基地の場面で、今後の作品に関係してくるような場面がチラッと映ったりしていますので、お見逃しなく。

往年の名作を新たに蘇らせる“ダーク・ユニバース”、とても楽しみなプロジェクトですね！

 

今日ご紹介した映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、

■ＴＯＨＯシネマズ　光の森

■ＴＯＨＯシネマズ　はません

■ＴＯＨＯシネマズ　宇城

■ユナイテッドシネマ熊本

■イオンシネマ熊本

で、現在公開中です。

 

「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」オフィシャルサイト

http://themummy.jp/