「SWL leather&silver」 代表・クラフトマン 田島隆治さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
今日はオーダーメイドを中心に革製品を製作しているレザーブランド 「SWL leather&silver」 代表・クラフトマンの田島隆治さんがゲストでした。
 
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● ご出演者のプロフィール
 
名前:田島隆治(たしまりゅうじ)
SWLleather&silver代表。
レザークラフトマン、レザーアーティスト。
プロフィール:
1972年生まれ、熊本県出身。済々黌高校卒業後、関東の大学へ。
大学卒業後、旭化成ホームズ(株)に入社して大阪の支店へ。
2001年自分の生きる道を探求するため、会社を退社。
2004年レザーによるものづくりを本格的にスタート。
2009年大阪でSWLleather&silverを設立。
2015年京都に工房を移設。
 
Q「SWLleather&silver」について、基本情報をお願います。
 
店舗ではなく工房になりますので、お越しいただく場合は事前予約が必要となります。
工房内には展示スペースがありますので、そこで実物を見ながらオーダーメイドの打ち合わせをしたり、在庫があるものでしたらご購入も可能です。
 
〒606-8272 京都市左京区北白川山田町19-1
TEL/FAX:075-201-8285
受付時間は10時~18時。不定休ですので、外出時は留守番電話にご伝言ください。
基本的には、websiteに掲載しているメールフォームからお問い合わせいただくことが多いです。
mail:info@swl-web.com
 
Q「SWLleather&silver」の歴史、取扱い商品などを教えて下さい。
 
SWLは、手染め・手縫い・手彫りという、オールハンドメイドにとことんこだわり、世界に一つだけのオーダーメイドアイテムをつくり届けるレザーブランドです。
ブランド設立から約8年、現在では全国各地にSWLファンがいてくれるのですが、遠方の方とはメールで打ち合わせを行うため、お会いしたことがない方が多かったので、そういったファンの方々との顔合わせの場として、2015年より個展をスタートしました。
今まで大阪、東京、熊本、群馬で開催し、今回で熊本は2回目になります。
ウォレットやバッグ、ケース類からアクセサリーまで、いろんな種類のレザーアイテムをつくっているのですが、どのアイテムに関しても、SWLが自信を持ってお勧めする「定番アイテム」という基本の形をご用意しています。
その定番アイテムをベースに、お客様のお好みの色に染めたり、お好きな柄をカービング(彫刻)したりして、そのお客様だけのレザーアイテムをおつくりします。

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Q オリジナルの商品を手掛けていらっしゃいますが、子どもの頃から物作りがお好きだったのでしょうか?
子どもの頃に作って思い出に残っている物はありますか?
 
大好きでしたね。
小学生の頃、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)が流行ったのですが、ただ組み立てるだけでは物足りず、セメントをこねてジオラマをつくったり、ミサイルに針金とワタを付けて「ブシュ~!」っと飛ばしてみたり、その頃から「周りの友達は、ここまではやらんやろ」ってことをやるのが好きでした。笑
 
Q 一級建築士の資格を持って、大手住宅メーカーに就職した後、会社を辞めようと思った時から現在に至るまではどんな心境だったのでしょうか?
 
学生の頃バックパックを背負って海外を旅してて、そんな中で、「自分が本当に好きなことを生業にしている人」にたくさん出会ったんですけど、そういう人って、ものすごく輝いて見えたんです。
そして私が今まで出会ってきた芸術作品や、音楽などもそうなんですが、私に感動を与えてくれたり、力をくれたりしたものって、やはりそういう人がつくってたんですよね。
好きなことを生業にするって簡単じゃないけど、でも好きだからこそ他の人が真似できないような大きな壁も乗り越えることができるし、だからこそ大きな感動を与えることができると思うんです。
だから私も、そういった生き方をしたいとずっと思ってたのですが、自分が本当にやりたいことは何なのか、見つけることができないまま就職したんですね。
設計の仕事は面白かったし、やりがいもありました。ただ本当にこれでいいのかという思いをずっと抱えながら20代最後の年を迎えて、やっぱり悔いのない人生を生きたい!と思い、会社を辞める決意をしました。
そして30才から、本当に自分がやりたいことを探求する旅を始めました。
幼いころからものづくりが好きだったので、何かつくる人になりたい。
じゃあ、本当につくりたいのは何なのか。それを探す旅に。
建築設計から始まり、家具やインテリアのデザインをやったり、クラブイベントのデコレーションをつくったり、絵を描いたり洋服をつくったり、興味のあることを片っ端からやりました。
どれも面白いのですが、なにかこう決定打に欠けるという感じがして、最後は紙粘土をこねくりまわしていました。
「おれが本当につくりたいのは何なんだ?」って。笑
そんな中、直感的に「これはいいぞ!」って形ができて、これをもっと高級感が出るようにしたいと思い、「そうだ!シルバーでつくってみよう」と思いつき、すぐに彫金の本を買いに行きました。
そして見よう見まねで、シルバーでつくりはじめたんです。
そのシルバーのオブジェのようなものができた時、これをレザーのバッグに付けたらかっこよさそうだと思い、革細工をはじめました。
そうやって独学でレザーとシルバーを使ったものづくりを始め、試行錯誤を重ねながら、自分がかっこいいと思うものをつくり続けていくうちに、自分がつくったものにワクワクできるようになり、「よし、これだ!」って手応えを感じ、そして現在に至ります。
 
Q レザーとシルバーの魅力、面白いところはどんなところですか?
 
レザーとシルバーって、かっこいいでしょ。見た目も質感も。
例えばバッグでいうと、ハンプやナイロン製のもので、丈夫でしっかりとしたものがありますし、革製のものと比べると、軽くていいですよね。
だから私も状況に応じてそういったバッグを使いますが、ただ、レザーのバッグも持っていたい。それは単純に「かっこいいから」なんですよね。
しかも、良い革を使ってしっかりとつくり込まれたものを、しっかりと手入れしながら使えば、すごく長持ちするし、使い込むほど良い味が出て、よりかっこよくなっていくというおまけ付きなんですよ。
また、そのバッグについてるちょっとした金具が、ニッケルなのかシルバーなのかで、全体の雰囲気がゴロッと変わるんですよ。
もちろんシルバーの方が断然かっこいいんで、シルバーのパーツもオリジナルでつくってるんです。
 
Q 作品を作る点で一番難しいのはどんなところでしょうか?
具体的な工程でしょうか?
あるいはアイデアやオリジナリティといった部分でしょうか?
田島さんが今、一番追及している部分を教えてください。
 
私が最も感動する時って、今までに見たことがないかっこいいものに遭遇した時なんですね。
だからそういったものをつくりたいと思ってます。
ただ私がつくっているのは革製品なので、デザインが奇抜であれば良いわけではないですし、今年は良いけど来年になったら飽きられてるというものではダメだと思うんですよね。命をいただいてつくるものなんでね。
だから、今までにない新しさや驚きがありながら、長く愛用したいと思ってもらえるような、普遍的な美しさを持つものをつくっていきたいと思っています。
そこが一番難しいところであり、面白いところだと思ってます。
 
Q 好きなことを仕事にされていますが、仕事以外で息抜きやリフレッシュできる趣味はありますか?
 
旅と音楽ですね。
ここ数年は、なかなか長期で旅に出る時間が取れてないんですが、フェスやライブにはよく出かけて、ガン踊りしてます。笑
 
Q「SWL(エスダブルエル)」という名前の由来、意味を教えてください。
 
Solitude Without Lonelinessという言葉の頭文字を取ったもので、「寂しさのない孤独」という意味です。
ものづくりに行き詰まり、「自分がやりたいことを生業にするって、オレには無理なのかな、、」と夢をあきらめかけた時に友人が教えてくれた言葉で、この言葉に救われ、ものづくりを続けてこれたので、ブランド名にしました。
 
Q 熊本で開催中の展示会について教えてください。
 
SWLatCHARLIE2017(エスダブルエルアットチャーリー)
期間:2017.10.7(土)8(日)9(月・祝)
場所:ジーンズショップ・チャーリー(熊本県熊本市中央区南千反畑町8-1)
時間:11:30~19:30
お問い合わせ:096-326-3773

「SWLleather&silver」
〒606-8272 京都市左京区北白川山田町19-1
TEL/FAX:075-201-8285
受付時間は10時~18時。
不定休ですので、外出時は留守番電話にご伝言ください。
基本的には、websiteに掲載しているメールフォームからお問い合わせいただくことが多いです。
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