「ナラタージュ」
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毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、今週土曜日・10月7日から公開される行定勲監督最新作「ナラタージュ」です。
行定勲監督は、FMKでもレギュラー番組「月刊行定勲」をオンエアしているので、ご存じの方も多いと思います。
「GO」、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「北の零年、「ピンクとグレー」など超有名なヒット作が何本もありますし、熊本を舞台にした「うつくしいひと」シリーズも話題になりました。
今日ご紹介するのは、2006年版の「この恋愛小説がすごい！ 第1位」に輝いた島本理生の同名ベストセラー小説を、行定勲監督が、松本潤、有村架純、坂口健太郎の共演で映画化した話題作。
「恋愛映画の名手」とも呼ばれる行定監督が、いま最も旬な俳優たちを起用しての久しぶりの本格恋愛映画ということで、公開のかなり前から話題になっていました。
ずっと楽しみに待っていた、という方も多いんじゃないでしょうか？
タイトルの「ナラタージュ」というのは、「ナレーション」と「モンタージュ」を組み合わせた言葉で、ドラマや映画の回想シーンなどでよく用いられる、人物の語りによって過去を再現する手法のこと。
今回の映画も、社会人になった主人公が、過去を回想する形で描かれています。
主人公・泉が思い出すのは、大学2年のころ。
ある日、彼女のもとに、高校時代の演劇部の顧問だった、葉山先生から後輩たちの卒業公演への参加を依頼する電話がかかってきます。
高校時代、泉は葉山に思いを寄せていましたが、卒業と同時にその思いは胸の奥にしまっていました。
しかし、葉山と再会したことで、泉は「秘めた思い」を抑えられないようになっていきます。
そんな中、泉に思いを寄せる演劇仲間の小野から告白を受けてしまいます。
泉、葉山、小野、3人をめぐる恋愛の歯車は意外な方向にまわり始めます・・・・。
松本潤と学園を舞台にした恋愛ドラマというと、「花より男子」のようなキラキラした青春ものを想像する人も多いかもしれませんが、今回の役柄・葉山先生は正反対。
心に暗い影を抱えながら、許されない恋に悩む大人の男性を演じています。
行定監督は、葉山を演じるにあたって、「目にブラインドを下ろしてほしい」とリクエストしたそうです。
いつもはキラキラしている「マツジュン」の眼力を４０％ぐらいに落としてほしいという難しい注文。
映画の中では、いつもの「マツジュン」とは全く違った、アイドル感が全くない、逆に情けなさを感じるような大人の男性の役を、見事に演じています。
この映画で、俳優・松本潤のファンになる人、多いんじゃないでしょうか？
弱くて傷つきやすい、子犬のような表情。見たことのない松本潤に胸がキュンとなる女性も多いと思います。
主人公の泉を演じる有村架純も、朝ドラの明るい雰囲気とは全く違う、恋に苦しむヒロインを好演。
高校時代、大学生時代、社会人になってから・・・・と３つの違う年代が舞台として登場しますが、それぞれの女性の変化を見事に演じています。
さらに、泉を思う大学生・小野礼二役を演じる坂口健太郎も、これまで見せたことのない表情を見せています。
あの爽やか好青年が・・・・・・と驚くようなシーンもありますよ。
最近はやりの、漫画が原作の可愛らしいボーイ・ミーツ・ガールものとは、一線を画した切なく、苦しいけれど美しい、正真正銘、大人の恋愛映画です。
あなたの「恋愛経験値」によって、観た感想も違ってくるかもしれません。
大人なあなたは、ぜひ、ハンカチを濡らすつもりで観に行ってください！
今日ご紹介した映画「ナラタージュ」は、
■ＴＯＨＯシネマズ 光の森
■ＴＯＨＯシネマズ はません
■ＴＯＨＯシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
で、今週土曜日・10月7日から公開されます。
ここでプレゼントのお知らせです。
行定監督初のエッセイ本「きょうも映画作りはつづく」が現在、発売中です。
「タウン情報クマモト」に連載されているエッセイに加筆したものが1冊にまとめられています。
2001年から2017年までの行定監督の活動や熱い想いが、本音で綴られています。
この映画「ナラタージュ」の撮影秘話も詳しく書かれています。
今日は、番組をお聞きの方お1人に、この本「きょうも映画作りはつづく」をプレゼントします。
なんと、行定監督の直筆サイン入りです。
ＫＡＤＯＫＡＷＡオフィシャルサイト http://www.kadokawa.co.jp/
（宛先）
メール : glory@fmkumamoto.jp
FAX : 096-355-5200
FAX : 096-355-5200
（締め切り）今日中締切
「ナラタージュ」オフィシャルサイト