毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。

毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。

 

今日ご紹介するのは、現在公開中の「キングスマン：ゴールデン・サークル」です。

 

表の顔は高級スーツ店の職人、その素顔は凄腕スパイ、

というユニークな設定で大ヒットした2015年公開の映画「キングスマン」。

切れ味鋭いアクションとギミック満載のスパイガジェットが登場し全世界で4億ドルの大ヒットとなりました。

街の不良少年だったエグジーが、秘密組織「キングスマン」のエージェントとして、一人立ちするまでを描いた前作。

今回はその後日談。

待望の続編が、今日ご紹介する「キングスマン：ゴールデン・サークル」です。

 

主人公は、過酷な選抜試験を乗り越え、ついに一流のエージェントに成長したエグジー。

今回は、謎の敵ゴールデン・サークルの攻撃によって、「キングスマン」の拠点が破壊されてしまうところから始まります。

残されたエグジーと、メカ担当のマーリンは、同盟関係にあるアメリカのスパイ機関・「ステイツマン」に協力を求めにいきますが、彼らはカウボーイハットとジーンズに身を包み、噛みタバコとコーラとバーボンを愛するコテコテのアメリカンたち。

英国紳士の「キングスマン」とは、気が合うはずがありません。

さらに彼らの前に、前作で死んだと思われていた、エグジーの師匠であるハリーまで現れます。

重症のため記憶を失ってしまったハリー。

あの切れ者のスパイだった彼が、まったく違った人格になってしまっています。

ショックを受けるエグジー。

果たして「キングスマン」と「ステイツマン」は、文化の違いを乗り越え、謎の組織ゴールデン・サークルに立ち向かうことが出来るのでしょうか！？

 

前作でエグジーを演じたタロン・エガートンや、敏腕エージェント・ハリー役のコリン・ファース、マーリン役のマーク・ストロングなど、前作のキャストが今回も登場。

「ステイツマン」のエージェントには、ジェフ・ブリッジスやハル・ベリー、チャニング・テイタムなど、豪華なスターたちの顔ぶれが揃います。

また、謎の組織ゴールデン・サークルのボスを演技派女優のジュリアン・ムーアが演じているのも見どころの１つ。

さらに、エルトン・ジョンが本人役で出演するなど、遊び心も満載です。

ダイアナ妃追悼のためにリリースされた「キャンドル・イン・ザ・ウインド１９９７」の大ヒットで、世界で最も売れたシングルという記録を持っているエルトン・ジョン。

世界的スターである故にゴールデンサークルに狙われるという本人役を演じいます。

とてもエルトン・ジョンが言いそうにない「ダーティ・ワード」のセリフを連呼したり、ノリノリで演技しているところも見逃せません。

 

実は、1作目の時に製作スタッフが、実在の有名人が誘拐されるというアイディアを持っていて、アデル、レディ・ガガ、デビット・ベッカムなども候補にあがっていたそうです。

エルトン・ジョンには、実際に出演のオファーまでされていたそうですが、エルトンが断ったそうです。

完成した1作目の「キングスマン」を見たエルトンは、オファーを断ったことを深く後悔します。「こんなに面白い作品ならば出ればよかった！」と。

今回の続編出演のオファーは快諾だったそうです。

そういう裏話もあって、今回のエルトン・ジョンの出演は、単なるゲスト出演の枠を超えたかなり出番も多い「おいしい役」になっています。

実に楽しそうに演じているエルトン・ジョンをお見逃しなく！

 

そのオファーを出した製作スタッフは、前作同様監督をつとめた「キック・アス」のマシュー・ボーン監督。

彼はなんと、シリーズ第3弾のほかにスピンオフの作品も準備をすすめていて、「キングスマン」シリーズの“ユニバース化”の構想も持っているんだそうです！

ということは、アメリカの「ステイツマン」の他にも、いろんな国のエージェントが出てくるとか！？

是非、日本のエージェントを出してほしいですね。「サムライマン」とかね・・・・。

 

これからの展開も目が離せない「キングスマン：ゴールデン・サークル」。

ぜひ今年の“映画館初め”に、お出かけください！

 

今日ご紹介した映画「キングスマン：ゴールデン・サークル」は、

■ＴＯＨＯシネマズ　光の森

■ＴＯＨＯシネマズ　はません

■ＴＯＨＯシネマズ　宇城

■ユナイテッドシネマ熊本

■イオンシネマ熊本

で、現在公開中です。

 

「キングスマン：ゴールデン・サークル」オフィシャルサイト

http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/