映画「レディ・バード」

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キネマのススメ

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
今日ご紹介するのは、現在公開中の「レディ・バード」です。
 
この作品は、今年度のゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演女優賞に輝いたほか、アカデミー賞でも作品賞や監督賞など5部門にノミネートされるなど、さまざまな映画祭で高い評価を受けた話題作です。
監督・脚本は、34歳の女性、グレタ・ガーウィグ。
女優として「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などに出演する一方、「ハンナだけど、生きていく!」や「フランシス・ハ」で脚本を手掛けたり、「Nights and Weekends」ではジョー・スワンバーグと共同監督をするなど、映画の製作者としてもキャリアを積んできました。
この「レディ・バード」は、彼女の初の単独監督作品となります!
 
では、ストーリーをご紹介しましょう。
主人公は、アメリカ・カリフォルニア州、サクラメントのカトリック系高校に通う17歳の少女、クリスティン。友達や家族には、自分のことを“レディ・バード”と呼んで欲しいとお願いするほどの自意識過剰ぶりです。
田舎町の暮らしに閉塞感を覚える彼女は、大都会ニューヨークへ進学したいと思っていますが、母親は地元の大学に行かせたいと願っていて、2人は大ゲンカ。
その後も、2人はことあるごとに衝突を繰り返します。
 
映画では、友達や学校生活、恋人をめぐり、主人公の揺れ動く心がかなりリアルに、ユーモアたっぷりに描かれています。
過激に感じるところもありますが、「自分もあんなところあったな・・・」という、あるある感に満ちています。
 
そんな物語の核になっているのが、“母と娘の物語”。
実は長い間、「Mother and Daughter」という仮タイトルがつけられていたほどです。
母と娘の関係性というのはちょっと独特なものがあって、同性だからこそ反発するし、分かり合えるところもある。
グレタは、この2人について、「母親と娘のどちらにも感情移入ができるようにしたかった。どちらかが“正しい”や“間違っている”という構図は避けたかった」とか。
主演のシアーシャ・ローナンは、そんな監督の想いを体現した素晴らしい演技を見せ、オスカーにノミネートされたほか、ゴールデン・グローブ賞では、みごと主演女優賞を獲得しています。
 
懐かしいけど、痛くてほろ苦い青春時代を、みずみずしく描いた1本。
学生時代の友達と一緒に見ると、すごーく盛り上がると思いますよ!
 
今日ご紹介した映画「レディ・バード」は、
■Denkikan
で、現在公開中です。
 
この後、Denkikanという映画館の素晴らしさについて、きべとしお が熱く語りました。詳細は、ポッドキャストをお聴きください。
 
 
「レディ・バード」オフィシャルサイト
 
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