映画「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」

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キネマのススメ


毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松村奈央が選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在大ヒット公開中の「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」です。
トム・クルーズ主演の大人気スパイ・アクションシリーズ、「ミッション:インポッシブル」。
そのシリーズ6作目が、この「フォール・アウト」です。
元々、テレビシリーズとして有名だった作品ですが、テレビ版の大ファンだったトム・クルーズが、自らプロデューサーと主演を兼任して、大作アクション・シリーズとして、これまで映画化してきました。すべての作品が規格外の大ヒットです。
全世界での累計興行収入は3,000億円以上というから驚きです。
 
映画版の「ミッション:インポッシブル」は、シリーズといいながらも1作ごとに敵やチームメンバーが変わり、独立したストーリーが楽しめる1話完結型のスタイルが特徴。
しかし今回はクリストファー・マッカリー監督が前作「ローグ・ネイション」から続投。
シリーズではじめて2作続けて同じ監督がメガホンをとりました。
トム・クルーズとは、「アウトロー」でもコンビを組んでいて、これで3度目のコンビとなります。
往年のハリウッド映画を愛する二人は、映画作りへの考え方が完全に一致していて、実に馬のあうコンビになっています。
またストーリーでも、女スパイのイルサや、敵役のソロモン・レーンなど、前作と同じキャラクターが登場。
イーサンの妻・ジュリアも現れ、前の作品と深いつながりを持ったものになっています。
 
さて今回は、トム・クルーズ演じる主人公イーサン・ハントとその仲間たちによるおなじみの「IMF」チームが、盗まれた3つのプルトニウムを回収するミッションから
スタートします。
ところが任務を終える目前、銃撃戦となり、イーサンは仲間を助けることを優先したため、肝心なところで裏をかかれ、プルトニウムは何者かに奪われてしまいます。
 
実は、この事件の裏側には、前作で対決した悪の組織“シンジケート”の生き残りが関連していました。
手掛かりは、“ジョン・ラーク”という正体不明の男の名前と、彼が接触する“ホワイト・ウィドウ”と呼ばれる謎めいた女の存在だけ。
“ホワイト・ウィドウ”に近づく作戦をたてたイーサン達でしたが、その動きを不服とする別組織のCIAは、イーサンを監視するため、敏腕エージェントのウォーカーを同行させます。
はたしてイーサン達はプルトニウムを奪還することが出来るのでしょうか。
ちなみに“フォールアウト”とは放射性落下物のことです。
 
毎回このシリーズでは、トム・クルーズのアクションが話題になりますが、今回もスタントなしで、ものすごいアクションに挑んでいます。
中でも注目なのが、「ヘイロージャンプ」と呼ばれるパラシュート降下と、トムが自ら操縦したヘリコプターのアクション。
「ヘイロージャンプ」は、精鋭部隊がレーダー探知されずに敵地へ潜入するための実在するパラシュート降下技術で、成層圏ギリギリの高度7620メートルから急降下し、地上300メートル付近までパラシュートを開かないという、とんでもないもの。
 
またヘリコプターは、素人では離陸さえできず、飛行機が操縦できる人でも機体のコントロールがほとんどできないと言われるほど難しいんですが、トムは2000時間の訓練をこなして1年間でライセンスを取得。
しかも、操縦と演技、機内に設置したカメラも操る1人3役をこなす、超人技を見せています。
 
さらに、トム・クルーズの超人的エピソードをもうひとつ。
この映画の撮影中、トム・クルーズは、ビルからビルに飛び移るスタントに失敗して壁に激突、右足を骨折しました。
ネットではその瞬間を収めた動画が広まり、激突直後に足を引きずりながら走り抜け、演技を続行するトムの映像が世界中を駆けめぐりました。
このシーンについては、「壁にぶつかった瞬間に”あ、折れた”と思いました」というトム。
「撮影中だから続けなければと思って」というさすがのプロ根性。
病院でMRI検査を受けると、距骨というすねの骨の下、かかと骨の上にある骨が砕けていたそうで、医者によれば、完治には6〜9ヶ月かかるとのことでした。
これに対してトムの返事は、「わかりました。じゃぁ僕は6週間で治します。」とサラリと言ってのけたそうです。
クリストファー・マッカリー監督が語ったところによると、トムは本当に6週間で撮影に復帰したそうで、10週間後には走れるようになり、12週間後には全力で走っていたそうです。
まさに、トム・クルーズこそが、“リアル・イーサン・ハント”であるという驚愕のエピソードです。
この事故の場面は、ちゃんと映画の中に使用されていますので、お見逃しなく!
転んでもただでは起きない流石プロデューサーと主役を兼任するトム・クルーズです。
また、すでに7作目の構想もあるようで、次は宇宙を舞台にいることも考えているようです。
 
観終わってすぐ、次はどんな姿を見せてくれるのか、ワクワクさせてくれる数少ないシリーズ!「ミッション:インポッシブル」シリーズ。
最新の6作目を、ぜひ大きなスクリーンで体感してください!
 
今日ご紹介した映画「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」は、
 
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ユナイテッドシネマ熊本
■イオンシネマ熊本
 
で、現在公開中です。
 
「ミッション:インポッシブル/フォール・アウト」オフィシャルサイト
 
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