全日本居合道連盟 熊本・武蔵会の太田光柾さん

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月曜対談
「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
全日本居合道連盟 熊本・武蔵会の太田光柾さんがゲストでした。

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●ご出演者のプロフィール

名前 : 太田光柾 (おおたみつまさ)
所属 : 全日本居合道連盟 熊本・武蔵会
居合道を稽古するとともに熊本の日本刀や、鐔をテーマにした絵画やデサインを制作しています。
2010年島田美術館にて個展を開催。
熊本城「城彩苑」お菓子の香梅様の店舗にて「肥後鐔」の絵画作品を展示させていただき、また、菊池神社様にて「菊池-族と延寿鍛治展」、肥後の里山ギャラリー様にて「阿蘇神社展」、山都町様の「蛍丸ツアー」などに参加させていただいております。
 
公式サイト:武士道・美術館
 
Q まずは「居合道」について教えて下さい。
 
居合道は、戦国時代末期、山形の林崎甚助公によって創始された日本刀を使う古武道です。
魅力は武器である「日本刀」に礼をする文化です。
勝って「ガッツポ-ズ」をするのではなく、剣の先は、「弱い自分の心」に向けられ、「礼」をする型を通じて「感謝」の心を育てることを目的としています。
 
Q 太田さんが「居合」に出会った経緯を教えて下さい。
 
宮本武蔵ニ天一流第十五代宗家松永展幸先生に弟子入りした父の影響で幼い頃から「居合道」に出会いました。
実は私に居合道をしないか?と本格的に勧めてくださったのが偶然ですが、長木さんのお父様で、一級建築士だった長木さんのお父様が私の実家の道場を設計してくださり、居合道も稽古され、今でも私たちは、その道場で稽古させていただいております。
 
Q「居合道」の難しさ、楽しさは? どんな方が習っていらっしゃいますか?
 
居合道は日本刀を使いますので、その扱いの難しさがあると思います。
ただ、稽古は最初模造刀で行いますので初心者の方でも始めれます。
楽しさは、ご高齢の方でも大会に出場できること。
「型」を競う大会ですので、例えば、大会で70代後半の方と20代の方が決勝戦を行うこともあります。
また、最近は女性の剣士の皆様も多く参加されています。
 
Q 日頃どんな努力や鋼皴、勉強をなさっていらっしゃいますか?
 
皆さん、仕事帰りや、休みの時間を利用して熊本県内に6ヶ所ほどある道場にて稽古を行っています。
初心者から高段者に合わせた稽古があります。
また、日本で唯一「居合道」たけが「日本刀」を活用しますので、その日本刀の文化や歴史なども居合道と共に学んでいます。
 
Q 最近日本刀の人気も高いようですが、そういった士道にまつわる美術品の活動もなさっているとお聞きしました。それに関してお教え下さい。
 
千利休と細川忠興公がデサインした肥後鐔(つば)をテ-マにした絵画作品を熊本城「城彩苑」
お菓子の香梅様の店舗にて、有難いことに常設で展示させていたたいております。
また、来年の3月23日から5月の12日まで菊池神社・歴史館にて菊池一族のお抱え鍛治だった延寿刀や同田貫を展示する「菊池一族と延寿鍛治展」を開催いたします。
その情報は、今後私の公式サイトである「武士道・美術館」というサイトでご紹介する予定です。
 
Q 熊本は武士道や居合道、武具芸術などへの関心は高い方ですか?
 
高いと思います。
当たり前にあると思っていた熊本城が地震で傷ついた時に多くの皆様が熊本の「武士の芸術」の素晴らしさを改めて再認識したと思います。
それ以降、さらに日本刀や武具芸術への関心が高まり、観光にも繋がっております。
とくに日本刀においては、来場者の70%が女性で、SNSなどを通じて阿蘇神社様の名刀 蛍丸が復元されたり、菊池一族と延寿鍛治展にも全国から3000人ものお客様が来場されました。
 
Q 今後の夢や伝えていきたいことについて教えてください。
 
熊本には加藤清正公をはじめ、細川家の文化、菊池一族、宮本武蔵先生など多くの武士の文化が溢れています。
その魅力を次の世代に400年前から続く「居合道」の文化を通じて繋げていけたらと思っています。

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