全国高等学校総合体育大会
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「ひと」「もの」「こと」に関わるさまざまなトピックを切り取っていくインタビュー「月曜対談」。
7月29日から8月20日まで、熊本県でも開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のスタッフ、熊本県立菊池高等学校の水元裕梨さん、熊本県立牛深高等学校の岸谷陽さん、熊本県立熊本北高等学校の小川内彩海さんがゲストでした。
Q① ご出演の方のプロフィール
名前:水元裕梨(ふりがな)みずもとゆうり
所属:菊池高校
プロフィール:熊本県高校生活動推進委員会の生徒代表委員長をしています。
部活動は、華道部と茶道部に所属しています。
名前:岸谷陽(ふりがな)きしたにひなた
所属:熊本県立牛深高等学校
プロフィール:幼いころ、書道・ピアノ教室・学習塾を習っていました。
今でも書道を習っており、今年で約12年間続けています。
また、昨年ついに師範代に合格することができました。
ピアノは、趣味として時間が空いた時弾いています。
サッカーも小さいころからやっており、リフティングが得意です。
他は、趣味として釣りをしています。
私の地元は、海に面している地域にあり、イカ釣りなどをして新鮮なイカや魚を捌いて食べたりしています。
名前:小川内彩海(ふりがな)こがわちあやみ
所属:熊本北高校
プロフィール:学校では生徒会執行部に所属し、体育委員長として学校行事の企画、準備、運営に取り組んでいます。
部活動ではダンス部に所属しています。
Q② 今回の活動の主体となる「団体」の基本情報を教えて下さい。
【正式名称】
平成31年度全国高等学校総合体育大会熊本県高校生活動推進委員会という。
【高校生活動とは】
高校生活動とは、全国から来県される選手や関係者の方々を「おもてなしの心」で温かく迎え、県内の高校生が『する(競技に出場する)・みる(観戦、応援する)・支える(大会を支える)』のいずれかの活動に関わることによって、自分たちが作り上げたと実感できる大会にするための活動です。
具体的には、「競技に出場する高校生だけでなく、支える観点から高校生が積極的に大会の成功に向けて企画・準備・運営に創意工夫をもって取り組む多様な活動ということになります。
【組織】
熊本県高校生活動推進委員会は、平成31年全国高等学校総合体育大会熊本県実行委員会高校生活動専門部会のもとに組織され、県北地区(20校)・県央(29校)・県南(29校)の3つの地区を置き、熊本県高等学校体育連盟に加盟する78校の高等学校で構成されています。
また、各高等学校には学校高校生活動推進委員会が置かれ、学校ごとの活動も行われています。
各校の学校高校生活動推進委員会の委員長が集まり、78校(78名)の熊本県高校生活動推進委員会が構成され、県の推進活動が進められています。
県北・県央・県南の3地区から各委員長1名、副委員長2名が選出され、9名が県高校生活動推進委員会の生徒執行部役員となり、その中から全体の委員長1名、副委員長2名が選出されています。
学校高校生活動推進委員会の委員総数は、約600名となっており、朝のあいさつ運動や各学校における体育大会・文化祭などで大会をPRし、学校内や地域の方々への学校独自の広報活動を展開しています。
県高校生活動推進委員会での主な取り組みは、県全体の活動の企画・立案・手作り記念品の製作依頼・100日前イベントの企画・運営等があげられます。
また、各専門高校において高校生がカウントダウンボードの製作、競技会場へ装飾する花の栽培、観光案内マップの作成等をおこなっていきます。
【問い合わせ先】
〒862-8609
熊本市水前寺6丁目18番1号県庁新館6F
熊本県教育庁教育指導局体育保健課全国高校総体推進班
(平成31年度全国高等学校総合体育大会熊本県実行委員会事務局)
TEL096-333-2712
FAX096-382-5962
Q③ 今年開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)について教えて下さい。
全国高等学校総合体育大会は、高校生最大のスポーツの祭典である、通称「インターハイ」と呼ばれる大会です。
昭和38年度に第1回大会が新潟県で開催され、その後全国各都道府県で開催されてきましたが、平成23年度からは、全国を9ブロックに分け、これまでの各都道府県の単独開催からブロックごとの輪番による広域開催となり、平成31年度は鹿児島県を幹事県として、熊本・宮崎・沖縄の南部九州ブロックでの開催となりました。
総合開会式は、幹事県である鹿児島県で行われ、夏季大会30競技が4県で実施されます。
インターハイの熊本県開催は、平成13年に行われた「ひのくに新世紀総体」以来の18年ぶりの開催となります。
熊本県開催競技の開催期間は、2019年7月29日(月)から8月20日(火)となっています。
★水泳(競泳)8月17日(土)~20日(火)熊本市総合屋内プール
★剣道8月3日(土)~6日(火)熊本市県立総合体育館
★ハンドボール8月3日(土)~9日(金)山鹿市民交流センター(開会式)、
山鹿市総合体育館、山鹿市鹿本体育館
オムロンリレーアンドデバイス(株)鹿陽センター
菊池総合体育館、玉名市総合体育館、
合志市総合センターヴィーブル
★レスリング7月29日(月)~8月1日(木)玉名市総合体育館
★ボート8月16日(金)~20日(火)菊池市文化会館(開会式)
菊池市斑蛇口湖ボート場
★バドミントン7月31日(水)~8月5日(月)八代市総合体育館、東陽スポーツセンター
八代白百合学園高等学校、芦北町民総合センター
★アーチェリー8月7日(水)~8月10日(土)熊本県営八代運動公園
Q④ 皆さんは、今回のインターハイで、どんな活動をしているんですか?
そもそも、スタッフになろうと思った「きっかけ」は?
スタッフは総勢どのくらいの人数ですか?
〇熊本県高校生活動推進委員会
各学校高校生活動推進委員会(県高体連加盟校78校)の委員長78名で構成されています。
県北地区(20校)県央地区(29校)県南地区(29校)
各地区より委員長1名、副委員長2名が選出され、計9名が生徒執行部役員となっています。
9名の生徒執行部役員の中から全体の委員長1名、副委員長2名が決定し、県推進委員会の
全体を取り仕切り活動を行っています。
県推進委員会の主な取り組みは、県全体の活動の企画・立案、手作り記念品の検討、100日前カウントダウンイベントの企画・運営があげられます。
(1)第1回熊本県高校生活動推進員会(7月10日)開催
地区別(3地区)役員選出、全体役員選出、
高校生活動スローガン決定【光る汗支える汗の交響曲】
(2)平成30年度全国高等学校総合体育大会「東海総体」視察・・・生徒執行部役員
(平成30年7月31日~8月2日)三重県(総合開会式、その他競技会場視察)
(3)第2回熊本県高校生活動推進委員会(9月19日)開催
学校高校生活動推進委員会の活動計画検討、各学校の活動実施報告
手作り記念品の製作について協議等
(4)平成31年度全国高等学校総合体育大会開催300日前イベント(11月3日)
幹事県の鹿児島県で開催され、生徒執行部役員が参加。
高校生活動推進委員会の活動報告を各県ごとに紹介。
(5)第3回熊本県高校生活動推進委員会(2月7日)開催
〇学校高校生活動推進委員会
各学校独自の自主的な活動を行い、学校内行事(体育祭や文化祭)等においてインターハイの広報活動を実施したり、校内放送や全校集会などでインターハイの説明をし、大会をPRしたりします。
また、大会開催前には、駅や競技会場周辺の清掃活動を実施したり、環境美化に努める予定です。
委員総数は約600名です。
◆推進委員になろうと思ったきっかけは?
(水元)
私は、運動関係の部活をしたことは無いのですが、インターハイという、全国の選ばれし高校生が集い、戦う舞台の準備をできることはめったにない光栄なことだと思ったからです。
(岸谷)
私は最初、推進委員会というものを全く知りませんでした。
しかし、先生から推進委員会の話があった時に初めて推進委員会のことを知りました。
そして、私なりに調べると熊本でのインターハイの開催、推進委員会の発足は平成13年のひのくに新世紀総体以来、18年ぶりの開催となっていました。
また、この平成13年は私が生まれた年でもあります。
この事実に何かの縁を感じました。そして、私は何か新しいことに挑戦したいと思っていました。
推進委員会に入り委員となり、新たな出会い、新たな経験をしたい、インターハイに貢献したい、高校生の先頭に立ちインターハイを成功させたいと思い推進委員委なりたいと思いました。
また、地域の活性化、熊本の活性化に貢献したいと思い今回推進委員になりたいと思いました。
(小川内)
昨年、ダンス部で全国大会に出場した際に、たくさんの人に支えられて大会が成り立ち、私たちが出場できていることを実感しました。
今回、全国の高校生アスリートたちが集う大会が私たちの地元で開催されると知り、私も出場する選手のために運営側の立場でこの大会を支え、盛り上げていきたいと思いました。
また、熊本地震があった際、全国の方々からの支援があったのでその恩返しをできるいい機会になると思ったのがきっかけです。
Q⑤ 今年の夏の開催に向けて、2月現在、準備はどのあたりまで進んでいますか?
〇県高校生活動推進委員会
(1)製作物等の準備
・カウントダウンボード製作・・・現在、物品購入段階で3月に完成予定です。
完成後は、4月から新八代駅・熊本駅・新玉名駅に設置予定です。
大会開催までデジタル式でカウントダウンしていくボードとなります。
・花の栽培・・・競技会場へ装飾するプランターでの花の栽培を農業高校へ依頼をしてあり、
大会開催期間中に会場を彩ることができるように、7月頃に開花予定で、現在各学校において物品購入を行い、花の種を植える準備を行っています。
・手作り記念品製作・・・熊本県独自の活動の一つとして、県内の特別支援学校と協力して大会
に参加する選手・監督へ手作り記念品を製作しています。
各学校の状況に応じてコースター、ハンカチ、しおり、箸置き、キーホルダー、丸皿等製作し、思い出に残る心のこもった記念品になればと思っています。
(2)100日前カウントダウンイベント開催準備
4月6日(土)13:30より、びぷれす熊日会館びぷれす広場において、100日前カウントダウイベントを開催する予定にしており、カウントダウンボード除幕式や各競技紹介(7競技)、セレモニー後には、県高校生活動推進委員全員によるパレードを計画しています。
(上通り~下通り~新市街~辛島公園)
〇学校高校生活動推進委員会
昨年7月に県高校生活動推進委員会を設置し、各学校においても体育祭や文化祭などの学校行事や全校集会、朝のあいさつ運動等でインターハイのPR活動を実施しており、今後も各学校において独自の自主活動を展開していく予定です。学校行事や全校集会、朝のあいさつ運動等でインターハイのPR活動を実施しており、今後も各学校において独自の自主活動を展開していく予定です。
Q⑥ 夏のインターハイ本番の際は、どんな活動をするんですか?
〇総合案内所を各競技会場周辺(玉名市:新玉名駅、山鹿市:山鹿バスセンター、菊池市:物産館、熊本市:熊本駅、八代市:新八代駅)に設置し、来県される皆様へ競技会場への交通案内や周辺の観光案内等を行う予定です。
〇各学校において、競技会場周辺の環境美化活動を随時行う予定です。
〇各競技種目ごとの大会で、運営補助員として携わります。
Q⑦ 最近は、中学生や高校生でも、世界的な活躍をするアスリートが続々出てきていますが、同世代として、どう思いますか?各自回答をお願いします。
(水元)
一言でいうと、ベテランではなく中高生でも活躍していることは、ただただすごいと思います。
才能や恵まれた体格、環境などはもちろんのことですが、何よりも血のにじむような努力がすごいと思います。
どんな選手であっても努力していると思います。
世界的に活躍する選手なら尚更で、自分が同じようなことが出来るかと考えるとい厳しいなと思います。
(岸谷)
同世代として、とてもうれしく思います。
また、大人だけではなく若い世代も世界で活躍できると証明してくれていると思います。
中学生や高校生といった若い世代がこれから活躍していくことで、もっといろんな競技のレベルが上がっていくと思います。
若い世代の世界進出によって、新たなスポーツの形ができると思うし、そんな意味でも、中学生や高校生の世界での活躍は、いろんな世代の方のスポーツに対する関心を高めることになると思います。
(小河内)
国際的な舞台で活躍することは本当に素晴らしいことだと思うし尊敬しています。
また、同世代の選手の活躍を知ると私も頑張らなくてはいけないなと感じます。
これから、同世代の選手がもっと活躍していけるよう応援し、支えていきたいです。
Q⑧ 今回の活動を通じての苦労、やりがいとは何ですか?各自回答をお願いします。
(水元)
苦労だと感じたことは、ほとんどないです。
今年度行われた東海総体視察や、鹿児島で行われた300日前イベントに参加した時も、行く時の準備は大変でしたが、結局は様々な人と関わることが出来ました。
そのように、視察や定期的に行われる全体会で色々な人と関わりながら、南部九州総体を作り上げていけることが、何よりのやりがいです。
あとは、インターハイに来た選手や、選手関係者の方々に良い大会だと思っていただけたら、報われたと思えると思います。
(岸谷)
活動を通しての苦労は、手作り記念品などの品目や他の細かな決め事がなかなか決まらず、うまくいかないことが多かったことです。
他にも、推進委員会の委員は各高校の代表生徒であり地区もばらばらです。
推進委員会の全体会も多くは取れずなかなか集まることができません。
そのこともあり、委員同士の連絡手段があまりなかったことです。
今では、SNSを活用して連絡を取り合えていますが、最初はなかなか大変でした。
その一方で、一つひとつの決め事や準備が進んでいく中でもやりがいもあります。
各高校で南部九州総体の宣伝活動を行うことがありますが、私自身も宣伝活動をSNSや学校、地域で行っています。
その中で、いろんな人が宣伝活動を共有してくれたり、うれしいお言葉をもらったり、宣伝活動で一人でも多くの方に南部九州総体のことを知ってもらえた時がやりがいに思えます。
これから先、本番まで苦労や新たなやりがいも増えてくると思うので、頑張っていきたいです。
(小河内)
熊本での開催がある年に高校生でいられたこと、熊本県の高校生活動推進委員会の一員に選んでいただいたこと、その中でも執行部として活動に取り組めることに本当に感謝しています。
また、この活動に参加したことによって出会えた人がいたり、貴重な経験をさせていただいたりしたことをとても嬉しく思っています。
今までの活動の中でいちばん大変だと感じたのは、学校での自主活動です。
生徒会での活動とは違い、学校で例年行われている行事ではないので、生徒間での認知度が低いし、私たちも初めてのことばかりでどうしたら良いのか分からなくなる時があります。
ですが、大変だからこそ学校推進委員の人たちと協力して活動することは充実していると感じるし、やりがいがあります。
Q⑨ これまでの活動を通じてのもっとも印象的なエピソードは何ですか?
各自回答をお願いします。
(水元)
まずは、第一回で行われた各地区や県の生徒代表を決める選挙ですね。
あの時は、ほんとに緊張しました。
次は東海総体視察や鹿児島の300日前イベントに参加したのは大きかったです。
(岸谷)
まずは、東海総体の視察、そして300日前カウントダウンイベントの時に各県の推進委員会の人や携わっているすべての方がとても暖かく迎えてくれたことです。
この中で、東海総体視察で東海ブロックの愛知県推進委員と、私たちと同じ南部九州ブロックの宮崎県推進委員と交流会をしました。
この交流会で出会ったメンバーと300日前イベントの時に再会したときに、一度の交流会でしたが、ずっと一緒にいたような親近感で話せたときは、繋がり、そして話す人一人ひとり暖かさを感じました。
他には、つい最近イオンモール熊本で私自身、インターハイの宣伝活動を行いました。
接する方々が、頑張ってね!などの言葉を笑顔でしてくださって、小さなことかもしれませんが印象深い時間でした。
子どもたちとも、笑顔で触れ合う時がありとても充実した時間になりました。
これからこのエピソードを通して、繋がりやいろんな出会い、経験を大切にしていきたいと思います。
(小河内)
鹿児島県で行われた300日前イベントに出席した際、同じダンスの全国大会に出場していた高校の先生に出会いました。
昨年はライバルとして戦った学校でも、この大会を支え、盛り上げていくために協力しているのだと強く感じました。
南部九州の高校生が一丸となって盛り上げていくこの大会を大成功させたいです。
Q⑩ 最後に、熊本県民にPRしたいこと、今後の活動予定、お知らせなどありましたら教えて下さい。
(1)インターハイは、高校生スポーツ最大の祭典であり、全国から沢山の選手・監督の皆さんが集い、郷土の期待と学校の誇りを胸に、もてる力と技術を競い合う晴れの舞台です。
沢山の方々に足を運んでいただきご覧いただければと思います。
また、競技に参加する高校生だけでなく、支える側で大会に参加する高校生の姿にもご注目いただければありがたいです。
私たち高校生が力を併せて大会を盛り上げていきたいと思います。
皆様のご声援よろしくお願いいたします。
(2)100日前カウントダウンイベント開催準備
4月6日(土)13:30より、びぷれす熊日会館びぷれす広場において、100日前カウントダウイベントを開催する予定にしており、カウントダウンボード除幕式や各競技紹介(7競技)、セレモニー後には、県高校生活動推進委員全員によるパレードを計画しています。
(上通り~下通り~新市街~辛島公園)
沢山の方々に、インターハイが熊本で開催されることを知っていただければありがたいです。
近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
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