行定発言!
Q:時代劇があったり、ラブストーリーがあったり、
行定監督の作品って、ホントいろんな種類があるんですが、
どうやって作品を選んでいるんですか?
(きみこさんからの質問)
A:流れがあるんですよ、自分にとっての・・・・・。
その時の気分とかもあると思うし・・・・。
ただ一番大きいのは、自分が一度やったことをやらない。
一番いけないのは「自己模倣」ってヤツですね。
まだ自分のスタイルに溺れるほど経験がないんですよ。
自分の人生的な経験も・・・・。
たぶん映画のこともわかってないから、
いろんなことをチョイスしながら、
いろんなテーマにぶつかりながら、
自分も含め いろんな社会や世界みたいなものを
見たいと思ってるんですよ。
映画を1本つくると、
すごくその世界に深く関わるんですね。
いま世の中の人って、
関わることを回避しているってとこあるでしょう。
なるべく人と関わりたくない。すぐ孤立してしまう・・・・・。
それこそニートや引きこもっている人もいるし・・・・・。
関わることを遮断すると、
自分だけの世界の中に閉じこもる・・・と
それは、繰り返し繰り返し
「自己模倣」しているような感じなんですね。
本当は、外の人とコミットしてぶつかった時に、
全然違う影響を受けるんですよ。
そこに新しい世界が開けるんですよ。
(4月7日「月刊行定勲」より)