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行定発言!

Yukisada060508

Q:時代劇があったり、ラブストーリーがあったり、
 行定監督の作品って、ホントいろんな種類があるんですが、
どうやって作品を選んでいるんですか?
 (きみこさんからの質問)

A:流れがあるんですよ、自分にとっての・・・・・。
 その時の気分とかもあると思うし・・・・。
 ただ一番大きいのは、自分が一度やったことをやらない。
 一番いけないのは「自己模倣」ってヤツですね。
 まだ自分のスタイルに溺れるほど経験がないんですよ。
 自分の人生的な経験も・・・・。
 たぶん映画のこともわかってないから、
 いろんなことをチョイスしながら、
 いろんなテーマにぶつかりながら、
 自分も含め いろんな社会や世界みたいなものを
  見たいと思ってるんですよ。
 映画を1本つくると、
  すごくその世界に深く関わるんですね。
 いま世の中の人って、
  関わることを回避しているってとこあるでしょう。
 なるべく人と関わりたくない。すぐ孤立してしまう・・・・・。
 それこそニートや引きこもっている人もいるし・・・・・。
  関わることを遮断すると、
  自分だけの世界の中に閉じこもる・・・と
 それは、繰り返し繰り返し
「自己模倣」しているような感じなんですね。
 本当は、外の人とコミットしてぶつかった時に、
 全然違う影響を受けるんですよ。
 そこに新しい世界が開けるんですよ。
 
(4月7日「月刊行定勲」より)