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恥ずかしかった思い出・・・ディレクター 麻生

恥ずかしい事か。なんだろ。
基本そういった出来事は、自分の中で封印してしまい、なかった事にしてしまうのが得意なもので。

最近一番恥ずかしかったのは、間違いなく
タケルが半年間限定でやっていた番組「鮫ラジオ+Revolver」のコメントを収録した時ですね。

でも、番組スタッフ(裏方)のそんな話を聞いて、面白くないんじゃ?
と、暫し自問自答。あ、一つ思い出した!


自分は、学生時代からバンドが大好きで、その中でも特にTHE BLUE HEARTSが超が付くほど大好きだったんです。
このラジオの仕事を始めるにあたって、
いつか、本人たちに会ってみたい!という夢というか、邪な考えも持っていたんです。

バンドは、その後すぐに解散してしまい、ヒロト&マーシーの二人は、ザ・ハイロウズを結成しました。
で、彼らが2枚目のアルバムを出した頃、その憧れていた、素敵な瞬間はいきなりやって来ました。


取材に同行という形で実現する事になったのですが、
緊張のあまり前日はほとんど寝れず、布団の上でジタバタドタバタ。
「あんな事も聞きたい、こんな事も聞いてみたい」と、妄想は膨らむばかり。

かくして、その夢のような時間は訪れ、
自分の前に、ずっと憧れていたメンバーがいるという現実に身体がフワフワしているような感覚というか、自分がその場所にいる事が信じられない、けど現実なんだよな?という不思議な時間。

取材は、「あっ」という間に終わり、その取材がその日最後だった事、番組のMCがメンバーと旧知の仲だった事もあり、この後一緒にご飯を食べに行きましょう!という信じられない展開に。


タクシーでの移動。
気を利かせてくれた(いまだに本当に感謝してます!)番組のMCが、なんとヒロトさんの隣に座れるように誘導してくれたのです。


狭い車内。密室。隣同士。身体が触れ合っている距離。上がる脈拍。

沈黙の車内の中。何も考えられなくなっている頭の中で、せっかくの機会。
何か喋らないとダメだ!という思いだけ。何言おう、どうしよう、ヤバイ。
そうだ、ずっと聴いていてファンだった事を言おう!
意を決し、ヒロトさんにこう告げたのです。


「ヒロトさん、あの~~」

「んっ?何?どうしたの?

「好きです」


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一瞬の沈黙の後、車内は苦笑い。

そりゃそうですよね。
いきなり何を喋りだすのか?と思いきや、男からの愛の告白(?)
しかも、それまで全く喋ってなかった奴が、初めて口を開いて出てきた言葉がそれだったんですから。

なんで笑われているのか、全く把握できていない自分。
それに気付いた時は、顔から火が出そうというか、出てたな。

その時は、ヒロトさんの「あ、ありがとう」って言葉に救われたんですけどね。


そんなヒロトさんやマーシーさんとの番組を(他局ですが)、何度も一緒に作ったスマイリー原島さんにバトンをタッチ。
原島さんが尊敬している人って、誰ですか?