2026年9月13日「水資源機構の可搬式浄水装置 村山英俊さん」
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今回の地震で、水に苦労したという方本当に多かったと思います。そんな熊本には、自衛隊をはじめ、30を超える自治体や 水道事業者が 給水車を派遣してくれました。暮らしに不可欠な水。今回、改めてその事を感じた方が多かったと思います。
地震の影響で断水が続いていた氷川町には、給水車とは別に、「独立行政法人 水資源機構」が、可搬式(=持ち運びができる)浄水装置を設置し、24時間体制で水を供給してくれていました。例えば、海水や ため池の水でも真水に浄水できるこの装置について、水資源機構の村山英俊さんに、今回熊本に支援に来てくれたTOKYO FMの鈴木晶久アナウンサーが行ったインタビューをお届けします。
まずは、この浄水装置がどんなものなのか、どんな仕組みになっているのか?を伺いました。
災害だとか、そういうときに飲める水というところが供給されないというときに、緊急的にそういった水を提供するということで、海水だとかあるいは溜め池の水だとか、普通だと飲めないような水でもこの装置を通すことで飲める水にして、水道水として供給する機械になっています。
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大きくこの浄水装置は二つのパーツに分かれていて、一つがまず簡単に大きいゴミなどを取り除く前処理の工程でこの一号機は砂ろ過を通しているというところです。 後半のこっちがどちらかというと本体になりますが、本当に微細なもの、例えば海水の塩だとか、細菌だとかウイルスだとか、そういったものを逆浸透膜というもので取り除くパートがありまして、その二つを通過して飲める水が出来上がるという形になっています。 これ普段はどこに置いてあるのですか。 こちらのほうの一号機は、愛知県内の水資源機構の事務所に置いてあります。 となると愛知県から陸路でここまで運んできたということですか。 そうですね。今回も愛知県の方から運搬ということで、7月31日金曜日に出て、一旦こちらの福岡の方の事務所を経由して、8月2日にここに持ってきたという状況です。 この浄水装置を通すことで大体どれくらいの量が作れるものなんですか。 給水車が大体2トンなんですね。それの25台分の綺麗な水を作り出すことができます。 大体どれくらいの量でどんなものか、ちょっと教えていただけますか。 作り出せるのが1日あたり50トンになりまして、これが2リットルのペットボトルでいうと2万5千本分。トイレで言うと2千5百回分、また手洗いなどの水ということで言うと、1回2リットルとすると約2万5千回分ということで、避難生活の時などに、そういったところでこういった水を使うということも、ひとつの利用方法としてあるかなと思います。
じゃあ実際に蛇口をひねったら、その浄水装置で精製されたものが出てきているということになるわけですか。 おっしゃる通りです。今ここのセンターの中で水道のところは、我々の提供した水が蛇口から出てくる。例えばトイレの手洗いで利用されている方がいらっしゃるという話は聞きました。 氷川町の入浴施設のほうも手配を整えているという話になっていますけど。 そうですね。お風呂のお湯も提供をしているということです。 ここまでトラブルとかはなく極めて順調に? いろいろ苦労しながらというところはありまして、設置してそのまま供給するというところは難しいところもあって。例えば供給側のうちは水を送り出せているんですけど、受ける方の施設の方でおそらく地震の影響だとかそういったところもあったりして、そこの機械の不具合でなかなかうまくいかないというのは当初ありました。今そのあたりを調整をして水が順調に出るような形で準備を進めて、対応しているという形になります。 浄水装置で水を生み出すだけでなく、その先の方までしっかりと考えなければいけないということになってるんですね。 そうですね。我々としてはやはり水を送り出すところまでが本来の役割なんですけど、その水がエンドユーザーの方に届かないと意味がありませんので、そういったところも施設の方と一緒にして連携して対応しています。 これまでに被災地に行っていると思うんですけども、これまでの実績を簡単に紹介いただけませんか。 これまで水資源機構で、様々な現場で給水支援活動を行ってきました。例えば東日本大震災、その後の平成28年の熊本地震、それから離島の方で水が足りないという渇水になることがありますので、そういった離島にいって渇水時に給水支援、海水から飲水が作れますのでそういった支援をしたり。最近ですと令和6年の能登半島地震、こちらの方も半島の先の方に給水車がいくのも大変だということがありまして、海水を使って、飲み水を提供するという活動をしていました。 10年前の熊本地震の際も、これを使われたということ? そうですね。10年前の時もこの装置を使いました。当時は山都町で使いました。 村山さんもこちらの方で活動されてみて、どういった思いでいらっしゃいますか。 10年前に熊本地震があって、復興がようやく進んできた中で、またこの大きな地震があってということで、やはり被災された方、辛い思いをされていると思います。我々も少しでも被災地の復旧復興というところでお役に立てればということで、給水支援をさせていただいています。水道の方も徐々に復旧をしてきています。まずはこの氷川町で、水道が戻るまでこの装置を使っていくということで考えています。
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氷川町の水道の復旧に伴い、8月22日にこの可搬式浄水装置の稼働は停止されました。およそ3週間稼働したこの間、延べおよそ8000名の方が大浴場を利用されたそうです。