2026年10月25日「光照寺住職 糸山公照さん」
今日は宇城市豊野町の光照寺住職、
糸山公照さんのインタビューを風戸南陽子がお届けしました。
10年前の地震の傷も残る中、今年7月の地震でも甚大な被害を受けた豊野町。
避難所だけでなく、在宅避難をされている住民も多くいらっしゃいます。
家屋の倒壊、道路の陥没、アグリパーク豊野も被災し、
営業ができない状況が続いています。
糸山さんは支援物資の提供や地域のイベントなども行う
復興支援センターを立ち上げ活動中です。
取材の日は公民館の炊き出しのサポートをされていました。
地域を案内していただきながら糸山さんに豊野町の現状と支援活動への思いを伺ってきました。
風戸:一緒にぐるりと地域を見せていただいたんですけれども、
令和8年、熊本地震を受けた今の地区の状況はいかがでしょうか。
糸山:10年前、2016年も熊本地震でこちらも被害があって。
で、その時にうちのお寺は屋根とか壁とか崩れて大規模半壊になってしまい
その時はうちのお寺は被害が大きかったですけど
地域の方はそれほどまでにはという感じでした。
今回の地震は古い今まで建っていた家がことごとく被災している状況で
町の集落全体が被災してそこに住むのも苦しい状況です。
この豊野地区、宇城市の中でも小さい地区で、
報道とかされてませんけど、本当に被害が多くて。
その中でも避難所生活されている方もいらっしゃいますし、
でもやっぱり自分の家で危険かもしれないけど
生活されている人たちもいっぱいいらっしゃいます。
それぞれの抱えている悩みが違うというのを
風戸さん自身も地域の人たちと会われて
その声を聞いて感じられたんではないかなと思います。
風戸:今日はカレーの炊き出しがあり、地区の方たちがたくさん、
「ありがとう。美味しかった」と声を出してました。
糸山:はい。避難所でも、炊き出しは多くされていると思いますけど、
もう今は避難所ではなくて、自分の家に帰られて在宅避難されている方が多いです。
で、今やっと家の方を片付けながらとか、そういうふうな昼間を過ごしていて、
お昼作るっていうのも大変だと。
その中で炊き出しがあるととても助かると。
今日もカレーライスだったけど、
ある人は農家で稲刈りして大変だったと言って
その時にご飯があると本当にありがたい、
本当にありがとうって言われてました。
風戸:本当に本当にまだまだ。これからまだ大変です。
糸山:そうですね。今から本当に罹災証明とかが出るまでは
あんまり家を片付けない方がいいとか
そのままにしておかかなくちゃいけないところもあって。
やっと罹災証明が来て、どうしようか、
片付けていこうかっていう段階に入られたところもあるので、
今から捨てなくちゃいけないものとか出てくる。
ほとんどの方々が高齢者。元々が村なんで高齢者が多くて。
1人で片付けをするのも大変な方々が多いんで、
今からボランティアが必要ですけど、
地域のボランティアが本当に少なくなっています。
本当に今から。まだまだ全然復興はしていないので、
ぜひ助けに来ていただきたいと思っております。
風戸:地震が起きてまだ数ヶ月しか経ってないので、
これからのことを考えるのも難しいかもしれませんが、
豊野のこれからについて、どのような地域でありたいですか?
糸山:正直10年前よりもかなり被害が大きいので、
人口も減っていったりとか、
拠点となる道の駅(が営業休止中)であったりとか、
今回病院もなくなってしまいましたし、
楽観的に将来の展望を描くというのは難しいかもしれませんけど
何かやっぱり地域の拠点となれるような場所になれたらと思って、
いろんな人たちと連携しながらできることをやっていこうかなと思ってます。
風戸:今、ここから一番お伝えしたいことは?
糸山:私は東日本大震災の時からずっと
「忘れない、繋がる、続ける」をテーマにしています。
10年前の熊本地震が起こった後も
それをテーマに支援活動を復興支援をずっとやってきました。
ですからやっぱり日常に戻っている地域では、
あんまりピンとされてない方々もいらっしゃると思います。
けれど、まだまだ日常に戻ってない地域の方々もいらっしゃいますので、