明日の記憶
行定勲監督の作品ではありませんが、
先日、「明日の記憶」という映画を試写で観ました。
「若年性アルツハイマー」という病にかかった主人公を渡辺謙が演じています。
意外なことに映画の主演は初めてだそうです。
(「ラスト・サムライ」も「SAYURI」もあれは助演だったんですね。)
だんだんと記憶を失ってゆくストーリーというと
去年大ヒットした韓国映画「私の頭の中の消しゴム」を思い出してしまいます。
正直、映画を観る前は「これ二番煎じかなぁ?」と疑っていたきべとしお。
見終わったあとには大反省でした!
これは素晴らしい映画でした!
病気と戦う主人公にも感動しますが、
それを支える家族や周りの人間がまた素晴らしい!
特に妻役の樋口可南子、陶芸家の大滝秀治の演技には号泣でした。
演出は、行定監督を映像の世界に引っ張った恩人ともいえる堤幸彦監督!
「トリック」や「ケイゾク」などのケレン味たっぷりの演出も楽しい監督ですが、
今回は、そういう演出をあえて封印。
大人の鑑賞にもたえる傑作に仕上げました。
キャストとしても、
「ひまわり」の袴田吉彦、
「北の零年」の渡辺謙、香川照之(ネット企業の宣伝課長役!かなりいい!)、
「春の雪」の及川光博など
行定組の俳優さんが実に味わい深い演技をしています。
「日本映画っていいなぁ・・・・」と感じさせてくれる一本でした。
5月13日(土)公開です。
追伸:昨年公開された行定監督の「春の雪」のDVDが本日リリースです。
未見の方は是非ご覧下さい。
こんなに美しい映画は見たことないです!
by 番組スタッフ きべとしお