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行定発言!

Q:(渡辺美里さんからの『番組スタートおめでとう!』メッセージを受けて)
 「世界の中心で、愛をさけぶ」での美里さんとの撮影の思い出を聴かせてください。

A:僕にとって渡辺美里って人は、やっぱり80年代を代表する女性ボーカルなんです。
「世界の中心で、愛をさけぶ」の主人公たちって、僕らとほぼ同じ年齢なんですね。
青春時代の頃に、誰の曲を聴いていただろう・・・・って言うと、やっぱり「隠れ名曲」を聴いてるんじゃないかと・・・・。
渡辺美里のデビュー・アルバムのB面に収録されていた「君に会えて」っていう曲。
小室哲哉が作曲してるんですけどね。
これが僕大好きで・・・・・素晴らし曲なんです。
これはプロモーション・ビデオもよかった!モノクロで・・・・。
歌ってるだけのワンシーン・ワンカットで、曲の最後に美里さんがポロッと涙を流すんですよ。
こんなプロモ見た事なかった!
そういう曲を使った方が、より映画が豊かになると思ったんです。
美里さんも「世界の中心で、愛をさけぶ」の撮影現場にいらしゃったんですよ。
ちょうど「君に会えて」がかかるシーンを撮影する日で、予定よりちょっと遅くいらっしゃんたんですよ。
撮影そのものは終わってしまってたんですけども、その日撮影したシーンをモニターで見せたら、美里さん泣いてるんですね。
アキが髪の毛が抜けてしまって「君に会えて」がかかるシーン。
モニター上で「君に会えて」をミックスしてあって、聴けるようにしてあったんです。
それを見て美里さんがポロポロ涙をながされていたのが印象的でした。
「君に会えて」の歌詞の「ずっとそばにいるよ」ってところが、この映画で凄く意味があるんだってところを感じてもらったんだと思います。
 
(4月7日「月刊行定勲」より)