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行定発言!

Yukisada060502

Q:行定監督のお話を聴いているともう一度「世界の中心で、愛をさけぶ」を観たくなりますね?

A:「世界の中心で、愛をさけぶ」を観て、篠田昇カメラマンの気持ちを感じてほしいんです。
あの映画は、すべて篠田さんが最初に見た「目」なんですね。
手持ちカメラも多いし、ワンシーン・ワンカットで森山未来を追いかけているシーンもあります。
「どうやって撮ってるんだ?」というカメラがハードに動くシーンもあります。
すい臓癌で病み上がりの人がやったとは思えない偉業です。
仕上げの段階で篠田さんは
「俺はいま現存する35ミリというフィルムを使って、これ以上美しい映画はないだろうという映画を撮った。
もう思い残すことはない」
と言っていました。
「世界の中心で、愛をさけぶ」は彼の人生がつまった映画なんです。

(4月7日「月刊行定勲」より)