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行定発言!

Q:「世界の中心で、愛をさけぶ」という作品は、舞台裏もドラマチックな作品だったんですね・・・。

A:「現実にはこんなこと起こんねぇよ!」というようなものが、
映画の中では描かれる訳じゃないですか・・・・。
でも、撮影の中でそういうドラマチックなことが実際に起きると、
勇気を与えられるんですね。
「偶然」が重なって「必然」になっている。
その「必然」がある種を蒔いて、芽が出て、
それが木になったりする・・・・・。
それがひとつの「運命」だったりするんです。
映画はそういうところが原動力になってないとダメなんですよ。
「希望」とか「運命」とか、
そういう「祈り」みたいなものが、ちゃんと入っていないと
映画としては本質を満たしていないんじゃないかと教えられますね。

(4月7日「月刊行定勲」より)