行定発言!
Q:行定監督は、妻夫木聡さんを主演にした作品が
3本(『JUSTICE』『きょうのできごと』『春の雪』)もありますが、
お気に入りの役者さんなんでしょうか?
(きみこさんからの質問)
A:すごく気にってますね!
彼とやるのはラクだし、
関係性が1作品ごとにどんどん深まっていくんですね。
「JUSTICE」「きょうのできごと」の頃は、
いまの兄ちゃんって感じで
等身大の若者像をやってくれました。
それは誰でもない役なんです。
今回の「春の雪」の清顕って男は、
そうでなく、自分の自我とぶつかったり、
戦ったりする役なんです。
僕も、いまの妻夫木にしかできない芝居を求めたし、
それをやってくれましたね。
今回、彼の成長をすごく感じましたね。
撮影現場で、いつも僕の後ろにずっといるんです。
彼は映画をつくる空気の中にいることが
とても大切だってことがわかっている
数少ない俳優のひとりですね。
監督と一緒にいることで
何かを感じようとしているんです。
(5月12日放送「月刊行定勲」より)