行定発言!
Q:いま、私は、人生初の自主映画を撮影中です。
自分の思っているイメージと実際にできた映像のギャップに納得ができません。
行定監督はこういう悩みをどう解決されていますか?
(ミエさんからの質問)
A:僕も同じです。
なかなかイメージを具現化できないもんなんですよ。
スタッフやキャストの力を信じるしかない。
自分の持ってるイメージを現場が越えたときが
一番満足感があるんですけど、
なかなかそうはならない。
当たり前といえば当たり前なんですけど、
僕もそういう壁にはぶち当たっています。
いろんなスタッフがそれを助けてくれるんです。
いま、僕も新作「遠くの空に消えた」の編集をしてるんですけど、
現場でOKを出したはずなのに
「どうしてこんなシーンになっているんだろう?」と
思ってしまうことがあります。
でも自分も面白いと思わせるようにしてくれるのは
スタッフの力です。
編集の力だったり、
「これ面白いよ。いいじゃん!」と
自分が思ってもいないことを
周りの人の声が引き出してくれたりします。
自分の作るものは、自分が評価するもんじゃなくて
他人が評価するもんなんですよ。
(9月22日放送「月刊行定勲」より)