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火曜日の一曲!

6時台、最初のコーナー≪マイクロ・バスターズ≫。
毎週火曜日のこのコーナーは、毎月テーマを決め「HR/HM」というジャンルに偏って、その中から独断と偏見に満ちた曲をお届けしていきます。
細かく分析してしまうと、異論・反論などあるかもしれませんが、悪しからず。

1月のテーマは、「スピード」
今日、お届けした曲は、

RISING FORCE / YNGWIE J.MALMSTEEN's Rising Force

 88年にリリースされたアルバム「Odyssey」のオープニング曲。
元RAINBOWのJoe Lynn Turnerをヴォーカルに迎え、アメリカ進出を意識したポップなメロディが特徴。
 このアルバムにはドラマがあり、87年6月22日、運転するジャガーが木に激突するという大事故を起こし、8日間にわたる意識不明の重体となってしまいました。
 怪我の後遺症により親指を事故前と同じようには動かせなくなるほどで、
さらに追い打ちをかけるように危険な状態から脱してすぐに母親が癌のために死去。その医療費のために事実上一文無しになってしまいます。

 怪我のリハビリをしながらレコーディングした結果、Joe Lynn TurnerのVocal色の強いRAINBOWを思わせるポップなアルバムに仕上がりました。
 気に入らなかったというYngwieの意に反し、アルバムの売り上げは今までの中で一番で、アメリカでゴールド・ディスク寸前まで行くほどだったらしいです。

 また、Yngwieも要所要所で早弾きを決め、北欧メタル界の重鎮であるヨハンソン兄弟がキーボード&ドラムのバックを固めています。
 昨年11月には、『俺のこれまでのアルバムが帆船だとしたら、ニュー・アルバムは原子力潜水艦さ!』(BURRN! 2008年6月号より)と語る、自らのRising Forceレーベルからの第一弾アルバム「パーペチュアル・フレイム」をリリースしました。

 スウェーデン・ストックホルム出身、『インギー』の愛称で知られ、クラシックの色濃い驚異的な速弾きで多くのギタリストに大きな影響を及ぼし、マイケル・シェンカーの「神」に対して「王者」と呼ばれます。
 ちなみに、彼の先祖はスウェーデンの貴族。1622年に銀の鉱山を発見、その功績を称えられてスウェーデン国王から伯爵の位を与えられています。
 それにちなんで、マルムスティーンの姓は、「マルム」=「銀の」、「スティーン」=「鉱石」に由来するといわれており、現在、彼の自宅には伯爵の紋章が飾られているそうです。