名勝負と聞いてまず最初に浮かんだのは、ラグビー雪の早明戦です。
時は、1987年12月6日。
明治に進学する事が決まっていた僕は、これから母校になる大学を応援しようと
何気なく観ていたラグビーの試合に釘付けになりました。
前日からの雪でグラウンドはちょっとした泥沼状態、またラインの外には雪が積もっているような環境の中、
死闘が繰り広げられました。
華やかな展開ラグビーの早稲田。
重戦車の異名を持つフォワードが縦に突破する明治。
息詰まるような激戦は、それぞれの持ち味を出しながら進んでいきます。
最大の見所だったのは、ゲーム終了前の10分程前からノーサイドの笛が鳴るまでの時間でした。
ゴールラインは目の前。
キックを選択すれば、同点に持ち込める明治。
でも、引き分けでは優勝には届かないため、あくまでトライ狙いで一歩一歩前へ前へ。
攻める明治は早稲田のゴールライン前で、フォワード戦にこだわります。
対して、守る早稲田は縦の突進を阻むため魂のタックルで応戦しました。
気温が低いため、スクラムを組むと選手の体から湯気が立ち上ります。
一進一退の攻防に悲鳴に似た歓声が国立競技場から聞こえてきます。
・・・結果、お互いのラグビースタイルの意地のぶつかりあいを制したのは、早稲田。
残念ながら、翌春から僕が進学する事になる明治は負けてしまいました。
しかし、後世に語り継がれるような伝説の試合をテレビでの観戦とは言え、
観る事が出来たのは本当に幸せでしたし、
破れはしたものの自分たちのラグビーを貫き、安易な選択をしなかった明治に誇らしさを感じました。
その後、明治ラグビーの絶頂期が訪れたのは、この雪の早明戦での敗戦があったからこそ!だと思います。
この試合を境にラグビー好きになり、大学4年間の早明戦は、全て国立競技場で観ました。
その他、大学選手権に応援に行ったり、社会人になっても秩父宮ラグビー場に行ったり・・
最近はテレビ観戦ばかりですが、やはり早明戦だけは欠かせない冬の一大イベントになっています。
この時ばかりは、愛校心が炸裂します。
ただ、最近は強い所を観ていないのが残念無念なOBです。
いやぁーこの文章を書きながら色んな想い出が込み上げてきちゃいました。
ちなみに、大学の2年から卒業まで住んだのは明治ラグビー部の練習グランドがある街でした。
では、次回は吉田恵理ちゃん!お願いします。
憧れでもいいから住んでみたい街ってどこですか?