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行定勲

行定発言!

Yukisada061128_1

Q:人生相談お願いします。
 私はそろそろ就職活動がスタートします。
 緊張しやすいので面接がどうも苦手です。
 ダメダメ状態になってしまうんです。
 監督はオーディションのときにどこを見ているんですか? 
(マーコさんからの質問)

A:役者さんのオーディションなんかのときには、
 「ゆる~いヤツ」がいいですね。
 真面目にマニュアルどうりにやってないやつ。
 この前ずーっとカカトを気にしてるやつがいて・・・(笑)
 そういうやつが合格したりするんですよ。
 面接なんかでは、
 オリジナリティのある言葉を持っている人に惹かれますね。
 どっかで聴いたことあるなぁ・・・・・
 なんて話をする人はあまり面白くない。

 (9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061127

Q:いま、私は、人生初の自主映画を撮影中です。
 自分の思っているイメージと実際にできた映像のギャップに納得ができません。
 行定監督はこういう悩みをどう解決されていますか? 
(ミエさんからの質問)

A:僕も同じです。
 なかなかイメージを具現化できないもんなんですよ。
 スタッフやキャストの力を信じるしかない。
 自分の持ってるイメージを現場が越えたときが
 一番満足感があるんですけど、
 なかなかそうはならない。
 当たり前といえば当たり前なんですけど、
 僕もそういう壁にはぶち当たっています。
 いろんなスタッフがそれを助けてくれるんです。
 いま、僕も新作「遠くの空に消えた」の編集をしてるんですけど、
 現場でOKを出したはずなのに
 「どうしてこんなシーンになっているんだろう?」と
 思ってしまうことがあります。
 でも自分も面白いと思わせるようにしてくれるのは
 スタッフの力です。
 編集の力だったり、
 「これ面白いよ。いいじゃん!」と
 自分が思ってもいないことを
 周りの人の声が引き出してくれたりします。
 自分の作るものは、自分が評価するもんじゃなくて
 他人が評価するもんなんですよ。

 (9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061114_1

Q:映画を作ったときにいろんなインタビューを受けると思うんですが、
 いままでで一番面白かった質問って何ですか? 
(おちゃっぱーさんからの質問)

A:あんまりインタビューで面白い質問ってないんですけどね・・・・・(笑)
 映画は、本来一方通行なものなんですよ。
 僕は不特定多数の人に向けて作って、観客はそれを見る。
 それだけでいいはずなんですよ。
 でも、インタビューがなにげに質問したことがきっかけで
 映画をつくったもありますよ。
 「GO」って映画を作ったときに
 「行定さんの高校時代ってどんな人だったんですか?」って質問されたことがきっかけで「JUSTICE」(妻夫木聡・主演)って短編ができたんですよ。

 (9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061112

Q:監督という仕事はインスピレーションが大切だと思うんですが、
 日頃実行していることを教えてください? 
(ブレンドコーヒーさんからの質問)

A:人としゃべってますね。
 人としゃべりながらお話を作っていくんですよ。
 1回しゃべると映画の原案が出来るんですよ。
 何度も人にわからせようとしゃべることで訓練されるんですよ。
 今年もお正月あけに、みんなとしゃべってて
 1本の映画ストーリーができちゃったってことがありましたよね。
 だけど、落とし穴は、
 しゃべってて面白いところだけでは、
 映画にならないので、
 その断片をつなげて
  映画にしなきゃいけないんですよ。
 だから脚本家が苦労するんです。
 辻褄が合わなかったりするんですよ。(笑)
 いまは、そういう勢いで
  映画やってるとこがあるんですけど
 今後は、だんだんそうじゃないもの、
 キチンと準備してやるものも
 やっていかなきゃなぁとは思ってます。

 (9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061109

Q:夏の高校野球や松井秀喜の復帰を
 涙ながらに応援しているスポーツファンの私ですが、
 行定監督はスポーツを題材にした映画を
 撮る予定ってないんですか? 
(背番号55さんからの質問)

A:スポーツ難しいですよね。
 でもありますよ・・・・・・・ゴルフ!(笑)
 ゴルフ、絶対やんないだろうと思ってたんですよ。
 自分の人生ではね。
 脚本の原案はもう書いてるんですけどね・・・・・。 
 サスペンスですよ。
 白昼のもとでなんか起こるんですよ。なにかが・・・・。
 ゴルフで・・・・・サスペンスで・・・・・エロスな映画。
 
 (9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061107

Q:行定監督が「ユビサキから世界を」のDVDインタビューの中で
「分らないから映画をつくる」っておっしゃっていたのが印象的でした。
 映画を作って分ることってなんですか? 
(アンダージラフさんからの質問

A:やってみないとわからないんですよ、いろんなことが・・・。
 主人公たちが考えていることも、わかっているようでわかってない・・・・。
 わかってて、脚本書くと説教臭いじゃないですか・・・・。
 この人たちは、どこへたどり着くんだろう・・・・って思いながら
 撮ってみると、わかる部分もあるし・・・・。
 この人たちは、どう考えてこの場面を乗り切ろうとしているのか・・・・って。
 映画は、驕っちゃいけないと思うんですよ。
 アニメのように完璧な世界観を目指して作るってことも
 あるかもしれませんが、それでも到達できない部分って必ずあるし・・・・。
 観客とともに作り手も自問自答してるんですよ。
 「ユビサキから世界を・・・・・・」どうするんだ?
 点、点、点、の後を考えていくってこと。
 だからこそ、映画を作ってみようってことなのかな・・・・・。
 

(9月22日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061101

Q:映画監督っておしゃれな人がいないような気がします。
 行定監督は、例外的におしゃれな方だと思いますが、
 おしゃれのポリシーって何ですか? 
(九蔵さんからの質問)

A:メガネはいっぱい持ってます。
 20個ぐらいかな・・・・・。
 微妙に変えてるんですけど、気づかれませんね。(笑)
 自分の服を買うのは好きですね。
 僕は、酒もタバコもギャンブルもやんないんで、
 ストレス解消に服を買うことが多いですね。
 買うだけでストレスが発散されるので、
 結果、着ないってこともあります。
 2年ぐらい前に買った服を
 「こんなん買ったっけ?」って着てることもありますね。(笑)
 
(8月7日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada061031

Q:行定監督が影響受けた映画を教えてください。
(ガバナス3000さんからの質問)

浮雲(成瀬巳喜男 監督)
情事(ミケランジェロ・アントニオーニ監督)
エル・スール(ビクトル・エリセ監督)
枯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(エドワード・ヤン監督)
愛情万歳(ツァイ・ミンリャン監督)
台風クラブ(相米慎二)

まだいっぱいあるんですけどね。
いいですよ観てないってことは、うらやましいですよ。
いまはDVDとかで見れば、いろんな世界を見られるから・・・・・。
新しい世界を発見してほしいですね。

(10月13日放送「月刊行定勲」より)

行定相談!

Yukisada060620

Q:今日で部活を引退しました。
 実は、同じ学年の部活の女子に高1から恋してます。
 とうとう告白するきっかけを失ってしまいました。
 どうしてもあきらめきれません。
 どうしたらいいでしょう?
(となりの高校生さんからの相談)

A:2年も片思いでしょー。長いねー。
 やっぱり、手紙ですかね。ラブレター!
 メールじゃだめです。直筆の手紙で告白です。
 味のある字で・・・・・。
 好きだって言われて、いやな人はいないんだから。
 ダメでも次の段階にいけるじゃないですか・・・・・。
 ためるより開放していったほうがいいと思うんですよ。
 ずっと思っていたことをちゃんと伝えるほうがいいんじゃないかな。
 それで、ひどい事を言われるような女の子だったらそこまでですよ。
 なんだ、俺が間違ってたな・・・って思えばいいんで・・・・。 

(6月2日放送「月刊行定勲」より)

行定発言!

Yukisada060613

Q:最新作「ユビサキから世界を」の完成度はいかがですか? 

A:僕としてはかなり満足している出来です。
 若い女の子たちの一晩の話なんですけど、
 僕の作品の中では「きょうのできごと」に近い感じ・・・・。
 一晩に起きるお話です。
 まだまだ「青春映画」とれるな・・・・って
 自分では思ってます。(笑)
 この作品は、一般上映はしないんですけど、
 アンダーグラフのファンだけじゃなく
 いろんなところで試写をして、
 みなさんに観てもらいたいと思ってます。
 最終的にはDVDをリリースします。 

(6月2日放送「月刊行定勲」より)

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